「トゥーティッキ 心の散歩道」 ~自分と出会う心理学あれこれ~

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トゥーティッキ 心の散歩道

社交不安障がい 治療法に入る前に

皆様、こんにちは。

 

札幌市近郊恵庭市のカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の臨床心理士の足立直子です。

 

昨日は雪が降った恵庭です。

土曜日・日曜日はお天気が荒れるとのこと。

もう冬物のダウンコートが必要になってきました。

日が暮れるのも早くなりました。

 

さて、今回、社交不安障がいの治療法についてみてみる前に

環境と人間について考えてみたいと思います。

 

というのも、治療には薬物療法と精神療法がありますが、

どちらも完全に独立したものではなく、

お互いに深く影響を与えあっているためです。

 

 

現在は新しいお薬の登場により、薬物療法によって、症状が改善する人が増えてきました。

一方で時間を要する精神療法を導入することが難しい時代でもあります。

 

 

人は、一人の生命体として生まれてきます。

そして環境の影響をダイナミックに受けながら、成長していきます。

サメロフは、「遺伝・環境は力動的・掛け算的・可塑的に作用する相互的なものである」と

遺伝と環境の関係を説明しました。

例えば発達に課題をもつお子さんの場合を考えてみましょう。

もともと脳機能にユニークな点をもち、

その脳機能をもって環境(家族も含めた広い概念)に働きかけます。

そのときに、その子どものユニークさに、環境がこたえきれないこともあります。

そうすると、子どもの脳機能はその環境からの働きかけに応じて、変化していきます。

その結果として、発達のユニークさが更に際立つ場合も、そしてユニークさがマイルドになる場合も考えられます。

そして更にその子どもに対して環境は様々な応じ方をするでしょう。

 

上記の説は、精神疾患、今回取り上げている社交不安障がいにも適用できます。

もともと社交不安障がいになりやすい脳機能をもっている人がいます。

その人が成長過程で、その脆弱性を補いきれずに、年を重ねていきます。

そして環境がストレスフルである場合などにおいて、その脆弱性が症状として現れるのです。

ストレスフルな環境というのは、仕事におけるストレス、家庭におけるストレス、生活習慣、ライフイベントによるストレスなど

と様々なものが考えられます。

そしてその人が症状を出したことに対して、また環境が動いていきます。

先程あげた薬物療法は、その人の脳機能に対して作用するわけです。

精神療法は環境に働きかけたり、その個人が環境に対して抱く「思い」を扱います。

そのため時間が許せば、薬物療法と精神療法を組み合わせることが望まれます。

特に再発防止において、精神療法は効果的でしょう。

 

 

このような基本的な考え方をおさえておいて、

次回には治療法についてみていきたいと思います。

 

 

精神疾患をおもちの方々が、

もてる力を発揮できる社会になりますように。

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