「トゥーティッキ 心の散歩道」 ~自分と出会う心理学あれこれ~

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トゥーティッキ 心の散歩道

社交不安障がいの治療法 ① 薬物療法

皆様、こんにちは。

 

札幌市近郊恵庭市のカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の臨床心理士の足立直子です。

 

こちら恵庭はうっすら雪化粧しました。

外の空気もピンとした冬の空気になりました。

暖かいセーターが有難い季節です。

 

今回は社交不安障がいの治療法第1回目として、薬物療法について、皆さまとみていきたいと思います。

 

薬物療法は社交不安障がいの治療法の大きな1つの柱です。

 

お薬に抵抗のある人も多いことかと思います。

自分の大事な身体に異物(化学物質)が入るわけですから、不安になるのも無理はないと思います。

しかし一方で、社交不安障がいによってバランスの崩れた脳内物質を整えてあげることも、

治癒に向けての重要な一歩になるという側面もあるかと思います。

 

 

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)と言われる、

セロトニンやノルアドレナリンという脳内物質のバランスを整える作用を持ったお薬があります。

こちらはいわゆる「抗うつ剤」と呼ばれるお薬です。

うつ病に効果があるお薬ですが、セロトニンやノルアドレナリンを調整することにより、不安や緊張が和らぐという作用も持ち合わせています。

こちらのお薬は、比較的症状が重い方や、他の精神疾患をお持ちの方に効果があると言われています。

これらのお薬の特徴として、効果が出てくるまでに少し時間がかかることがあります(効果で始めまで1~2週間前後)。

そして飲み始め、血中濃度が整うまでの間、吐き気や頭痛、眠気(時に不眠)が生じることがあります。

これは定期的に服用しつづけることで緩和する症状ですので、主治医の指導の下服用することが望まれます。

(吐き気止めが処方される場合もあります)

また、服用中止するときにも、段階を追って中止までもっていく必要があります。

ですので、自分の判断で飲みやめたりせずに、主治医の指導を仰ぎましょう。

このタイプのお薬は、症状が緩和したから、すぐに飲みやめるというタイプのお薬ではなく、

必要量を十分な期間続ける必要があります(1年くらいが目安です)。

回復を急ぐ気持ちもあるかと思いますが、「急がば回れ」と思い、続けていただければ、と思います。

 

 

その他に、一般に精神安定剤といわれる薬も使われます。

その多くがベンゾジアゼピン系と呼ばれるものです。

ベンゾジアゼピン系精神安定薬は、脳内物質の一部であるギャバの働きを調整することによって、不安を和らげるお薬です。

安全性が高く、効果が早く、不安感や焦燥感を和らげるのに確実な効果があります。

しかし若干依存の心配があります。

適切な時に、適切な量だけ飲むことを心掛けましょう。

主治医の指示に従っているうちには、依存の心配はありません。

 

 

またβ遮断薬というお薬も使われます。

人間はだれしも不安や緊張が強まると、動悸、息切れ、発汗、震えなどの症状が出ます。

これらの症状を抑える時に使われるのが、β遮断薬です。

必要時のみの頓服薬として使われるのが一般的です。

例えば会議でプレゼンをするときなどに服用することで、不安感や緊張感を和らげることが出来ます。

 

 

お薬を適切に使うことで、次回に紹介する精神療法の効果が上がることも期待できます。

治療の1つの大きな柱としてお考えください。

 

 

社交不安障がいの方々が、社会的に孤立することが防げますように。

 

 

次回は精神療法についてみてみましょう。

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