「トゥーティッキ 心の散歩道」 ~自分と出会う心理学あれこれ~

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トゥーティッキ 心の散歩道

ムーミン谷とモラン

皆様、こんばんは。

 

北海道恵庭市恵み野にあるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の臨床心理士の足立直子です。

 

北海道も少しずつ暖かくなり、桜の開花が伝えられました。
長い冬が終わり、春の訪れがとてもうれしいです。
北海道の長い冬の雰囲気と合うのか、私は昔からムーミンが好きで、何冊か本を読んだり、絵本の雑誌MOEを買ったりしていました。

 

ムーミンの中で私はモランの存在がとても気になります。
個性豊かなムーミン谷のキャラクターたちは、どこか好ましい部分がありますが、
モランに関しては、好ましい記述がほとんどありません。

 

ムーミン公式サイトでは、モランは次のように紹介されています。

不気味な女のまもの。その恐ろしい存在感は、行くさきざきで、みんなを怖がらせます。急に目の前に現れ、ただ黙っているモランから出る冷たいオーラは、地面までも凍らせてしまいます。

だれもモランについて良く知る者はおらず、誰もモランのことを好きではありません。そしてモランもやはり誰のことも好きではなく、たいていの場合、モランは、その大きな丸い目で脅すようにこっちをじっと見つめ、そして気が済むと同時に、姿を消してしまいます。ムーミン一家もまた、モランを怖いと感じる一方で、モランの絶望的な孤独感に同情しています。

 

ここで臨床心理士の生みの親故河合隼雄先生が紹介するユングの影の概念を思い出します。

 

「影」は自我にとっては、不愉快な存在です。
「影」は、『自分が認めたくない自身の側面』、『否定してきたもの』、『受け入れられない現実や価値観』、『社会的秩序や規範に反するもの』、『生きられなかった反面・半面』を指すと言われています。

 

私はモランがムーミン谷の「影」であると感じました。

 

光があると必ず影があるように、
光り輝くムーミン谷のキャラクターの影がモランのように感じます。

 

自我と影が手をつなぐとき、世界はより豊かになり、新たな世界が創造されると考えます。
影の役割とは何かというと、「生きていない反面を生きさせる」ことなのですから。
影と手を繋ぐことで、今まで抑圧されたり否定されてきたことを、生き方の中に、取り込ませます。
こうすることで今までの自分の世界が豊かになったり、新たな世界が創造されるのではないかと思います。

 

ムーミン谷の光の代表‘ムーミン’と、モランが手をつなぐことができれば…。
ムーミン谷はもっともっと豊かになるかもしれません。
そして孤独が癒されていくのではないでしょうか。

 

自分にとっての影はどんなものか。
しっかりと自覚しながら、いずれは影と手を繋げるように生きていきたいと思います。

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