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なおこ心理相談室BLOG 〜札幌近郊カウンセリングルーム〜

子どもの心に思いをはせた事例

札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市・江別市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。

今日の恵庭は曇り空です。
日に日に寒さが増してきて、秋になったな、と感じます。

今日は子どもの心に思いをはせて、子どもの症状が改善した事例を皆様とみていきたいと思います。
(事例は個人が特定されないように加工してあります。事例掲載はご本人の承諾を得ております)

クライエントさんは、50代の女性です。
高校生の女の子と中学生の男の子のお母さんとして、そして会社員としても活躍していました。
しかし中学生の男の子が毎日のようにケンカをし、相手に怪我をさせてしまう、ということが続きました。
クライエントさんは困り、最初は叱って、言い聞かせようとしました。
しかしケンカは治まるどころか、相手の怪我の程度がひどくなってしまいました。

そこで、クライエントさんは当相談室を訪れました。
カウンセラーはその話を聞いて、息子さんの知的能力がもしかすると低いかもしれない、と思いました。
そこでWISC-Ⅳという知能検査を受けることをお勧めしました。
息子さんの検査の結果は、軽度の知的障害がある、というものでした。

息子さんは、毎日の生活で分からないことが増え、ストレスがたまり、また言葉で表現することが苦手で、暴力という手段に及んでいたと考えられました。
カウンセラーは息子さんの検査結果を学校の先生にみてもらえるように、お手紙を書きました。
クライエントさんは、そのお手紙をもって、担任の先生と相談し、息子さんが分かっていないような様子の時には、個別の声掛けをしてもらえるようにしました。
また家に帰ってからも、息子さんが気持ちを表現できるように、ゆっくり会話する時間をもったり、家族で近くの体育館に行き、身体を動かして気分を発散したりと工夫しました。

その結果、息子さんのケンカは各段に減り、相手に怪我をさせることはなくなりました。

このように軽度の知的障害がある場合、それが見逃されているケースが多いように感じます。
知能検査で的確に判断して、その子に合った方針を立てられるようにサポートする必要があると思われます。

子どもたちが理解され、気持ち穏やかに過ごせますよう、願っております。

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なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子

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