心理検査って何?何が分かるの?
掲載日:2017.06.16
当相談室では、大きく分けると3種類、計9種類の心理検査をご用意しております。
①質問紙法の検査(TEG-Ⅱ、YG性格検査)
これらの検査では、数個の質問項目に、
はい・いいえ・どちらでもないでお答え頂きます。
その結果をまとめてグラフ化します。
新版TEGⅡでは、ご自分の中の「自由な子ども」「我慢して適応している子ども」「客観的に見られる大人」「優しく寛容な大人」「厳しい大人」がどれくらいかということをグラフ化することで、ご自分の心のバランスを見ることができます。
YG性格検査では、ご自分がどんなタイプの性格かを知ることができます。
②絵を描いていただいて、その絵から自分の心の様子を知る検査(HTP法、バウムテスト)
HTP法では、家・木・人を描いていただきます。
描いていただいた絵から、家庭の様子、自我の強さ、対人関係の持ち方、心の傷、心的成熟度などが分かります。
バウムテストは、HTP法の中の「木」を描く検査を独立させたものです。
一種類目・二種類目の検査は、合わせて受ける(例 新版TEG-ⅡとHTP法)ことで、より詳しく心のあり様が分かります。
上記の検査を「心のレントゲン」とすると、以下に示す検査は、「心のMRI」と言えます。
③心のMRIとも言えるのは、ロールシャッハ・テストです
10枚の曖昧な絵(インクのシミ)がかいてあるカードを見て、「何に見えるか」をお答え頂きます。
このテストでは、「気持ちのコントロールがどれだけ出来ているか」「どれだけ・どのように情報処理をしているのか」「感情のありよう」「心の危機はどの程度か」「抑うつの状態はどの程度か」「対人関係はどうか」など細部にわたり、詳細に分かります。
④知能検査
当相談室でお取り扱いのあるのは
「WAIS-Ⅲ(ウェイス サード)」「WISC-Ⅳ(ウィスク フォース)」です。
どちらも同じ検査で、16歳以下は「WISC-Ⅳ」、16歳より上の年齢では「WAIS-Ⅲ」が対象となります。
この知能検査では、ワーキングメモリー(短期記憶というだけでなく、記憶したものを頭の中で操作すること)について、言語能力について、事務処理についてなどが分かります。
発達障がいのある方は、得意分野と不得意分野に差がみられることが多いです。
この検査だけで診断はできませんが、検査結果レポートをお持ちいただき、医療機関を受診し、診断の一助にしていただいております。
また学校に結果のレポートを提出いただくと、先生たちのお子様に対する理解が深まり、教育活動に反映され、よりよく対応していただけているようです。
以上が当相談室で取り扱っている心理検査です。
心理検査を受けることで、よりメリットがあるように、努力してまいります。