24Mar

皆様、こんにちは。
またまたご無沙汰しております。
苫小牧、千歳、恵庭、北広島、新札幌、札幌、その他の地域でカウンセリング、心理検査を提供しております「なおこ心理相談室」の公認心理師/臨床心理士の足立直子です。
私は1月下旬に9日間ほど細菌性腸炎にて入院しておりました。
その後もなかなか体力が戻らず、今はスローペースでお仕事をさせていただいております。
そのため皆様にもご迷惑をおかけしているかもしれません。
本当に申し訳ございません。
「補中益気湯」という漢方薬が、医師が言うには、「コロナ感染後の体力低下時などに滋養強壮の意味合いで処方する薬」だそうで、私にも処方してくださいました。
そのおかげもあってか、徐々に体力が回復しております。
先日、心理士業界で話題になっていた「どうすればよかったか?」という映画をシアターキノに観に行きました。
あらすじを書くと…
面倒見がよく、絵がうまくて、優秀な8歳年上の姉(監督は弟)が医学生の頃に統合失調症を発症しました。
ご両親共に医師免許があり、基礎研究をしている研究者でしたが、ご両親は姉を病院に受診させず、
家に南京錠をかけ、自由に外出できないようにしました。
弟の監督さんは、ご両親に医療機関への受診を提案しますが、ご両親の意思は固く、監督さんの声は届きませんでした。
監督さんは、家族にカメラを向け、記録を残し始めました。
母親が認知症の兆候が現れたタイミングで、姉は病院に3か月間入院し、父親が母親の介護をしました。
姉は合う薬が見つかり、帰宅後は監督さんと会話もかみあい、激しく不穏だった行動がみられなくなり、落ち着いた姿になりました。
そして姉にステージ4の肺がんがみつかりました。
母も亡くなり、姉と父との生活になりましたが、一緒に外出して花火を観たりして、穏やかな幸せが訪れたようでした。
監督さんも姉の好きなようにさせてやりたい、と優しく見守っておられるようでした。
姉が亡くなり、監督さんは父に撮っていたビデオを公開してよいかを尋ねました。
父はあっさりと承諾しました。
そしてこの作品が出来上がりました。
この映画のパンフレットには「我が家の25年は、統合失調症の対応の失敗例です」と書いてあります。
でも、「そうしたら、どうしたら良かったのか?」という問いが私の中に浮かびました。
他者が外側からあれこれ言うのは簡単です。
でも家族を含め、当事者たちの気持ちはどうだったのか?
ご両親には、医学生のよく出来た姉の突然の発症に対する幻滅の気持ち、恥の気持ち、当時の精神科医療への不信感…いろいろな気持ちがあったのではないのかな?と思いました。
このようなご両親の計り知れない気持ちに、我々専門家はどう対応すればよいのだろうか?
最近ではアウトリーチ(相談室で待つのではなく、積極的に家庭訪問などを行う方法)をする心理士も出てきています。
でも専門家にヘルプを出すのは、やはり当事者です。
この映画の家族においては、監督さんが医療機関に繋げようと行動します。
知り合いの精神科医に相談したところ、「お父さんかお母さん、どちらかが機能しなくなった時が、受診のチャンスだ」と助言したようです。
それが、母親が認知症になり、姉のサポートが出来なくなったタイミングで、そのタイミングで姉は入院することになったのです。
映画の中の姉が症状が華々しく、叫び声をあげ、母は認知症になり、ありもしないことを現実のように話している場面は、本当に家族の危機であるように、私には映りました。
監督さんは、会話がかみあわない姉にも、優しく穏やかに話しかけます。
ご両親にも、厳しく対峙するときもありますが、基本的に穏やかに対応されています。
それが壊れた家族の大きな受け皿になっているように思われました。
「どうすればよかったか?」「私たち『専門家』は何が出来るのか?」
これは永遠の問いとして、私の中に響いています。
⇒ご予約/お問合せ
(難病患者さんのグループセラピーも受け付けております。グループセラピーはzoomで行い、無料です)
なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士
足立 直子
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。



この記事へのコメントはありません。