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なおこ心理相談室BLOG 〜札幌近郊カウンセリングルーム〜

「個性化の過程byユング」:自分が自分になっていくために

こんばんは。
苫小牧、千歳、恵庭、北広島、新札幌、札幌、その他の地域でカウンセリング、心理検査を提供しております「なおこ心理相談室」の公認心理師/臨床心理士の足立直子です。
ここ最近は晴れて初夏のようなお天気でしたが、
風の強い恵庭は、風がひんやりしていました。
今日は曇り空に時折ぱらぱら雨も降り、ひんやりの一日でした。
春は気温が上下しやすく、体調を保つのが難しいですね。
皆様は、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今日はフロイトと並ぶ有名な心理学者ユングの「夜の航海」について、皆様と考えてみたいと思います。
ユングは「夜の航海」という概念を用い、人生の中盤ちょうど中年期頃に起きやすい、大きな心の方向喪失の時期について述べています。
「夜の航海」では、これまでの価値観や生き方が通用しなくなり、先が見えなくなります。
まるで暗闇の中を手探りで進む感じです。

私は大学時代、THE BLUE HEARTS や THE HIGH-LOWS というバンドが好きでした。
当時、このバンドの歌をウォークマンで大音量で聞いたことを思い出します。
(当時はマンション住まいで、大音量で聞くにはウォークマンが必要でした)

その中で、THE HIGE-LOWSの「ハスキー(欲望という名の戦車)」という歌を思い出しました。
歌詞の一部を紹介します。

♪枯れ葉のような舟でユーレイ船に会った。
そしてもう戻らない、もう二度と戻らない
歌おうハスキーボイス♪

この歌詞をユングの「夜の航海」流に読み解くと、こんな感じにも読み解けます。

枯れ葉のようなボロボロの舟で、一度関わるともう戻れない不吉さを連想させるユーレイ船に出会って、
もう以前の場所や日常にはもどれなくなってしまったような感じ、
そこには「覚悟」や「諦め」が感じられます。

ユングは「夜の航海」のプロセスでは、次のような心の動きが生じるとしました。
1)影(シャドー)と向き合う
自分が嫌ってきた面や、押し込めてきた感情が夢や対人関係で出てきやすくなります。
2)古い自我の崩壊と再編成
「こうあるべき」という今までの自我像が揺らぎ、新しい自分像がゆっくりと形になっていく
3)象徴と夢の重要性
理屈ではなく、夢やイメージ、物語、シンクロニシティなど、象徴を通じて、無意識がメッセージを送ってくる時期
こんな「夜の航海」のプロセスを経ながら、ユングは「個性化の過程」が推し進められていく、と考えています。
「個性化の過程」とは、個人が「本来の自分」へと成長していくプロセスで、これは中年期だけではなく、
生涯を通じて続く心の成長であり、無意識の要素を意識に統合しながら進んでいくプロセスです。

先ほどの歌詞も、まさにユングの「個性化の過程」の一部を表していると思います。

もう一曲ご紹介しましょう。

こちらはPUFFYの「愛のしるし」の中の歌詞から一部をご紹介します。

♪少し強くなるために
壊れたボートで一人
漕いで行く♪

こちらも、もう皆さまも連想されますよね。
改めて解説すると、
「心が壊れた私は、崩壊しそうなほどの脆弱な自我で、少し強くなるため(個性化の過程)に、心の旅を続けていく」
というところでしょうか。

私はPUFFYを聞いていた中学生~高校生時代、そしてTHE HIGH-LOWSを聞いていた大学時代、
弱々な心を抱えながら、本来の自分になるために、進み続けていたのでしょう。

こんな時に、カウンセリングやセラピーが有効です。
皆さんは、心当たりがおありでしょうか?

⇒ご予約/お問合せ
(難病患者さんのグループセラピーも受け付けております。グループセラピーはzoomで行い、無料です)

なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士
足立 直子

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