18Nov
札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市・江別市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。
今日の恵庭は曇り空です。
外は冷えており、道路にはうっすら雪が積もっています。
今日は安心して子育てができる環境が整った事例を皆様とみていきたいと思います。
(事例は個人が特定されないように加工してあります。事例掲載はご本人の承諾を得ております)
そのクライエントさんは20代後半のまだ若いお母さんでした。
目下2人の子どもの子育てに取り組まれておりました。
最近下の子は発達障害の診断を受けました。
診断を受けたことで、今までの子育ての苦労が理解できたと同時に、今後の不安に飲み込まれそうになっていました。
そんな心労が重なり、次第にクライエントさんはイライラするようになり、それを夫にぶつけるようになっていきました。
夫はそんなクライエントさんを心配し、カウンセリングを受けさせたいと、当相談室に来談させました。
クライエントさんのお母さんは感情の起伏の激しい人でした。
そんなお母さんの下、クライエントさんは自分の感情を押し殺して、母に合わせる‘いい子’を演じるようになっていきました。
押し殺した感情は名付けられることもなく、そのクライエントさんの胸の中に澱のように溜まっていきました。
クライエントさんはたまにどうしようもなくイライラし、人に当たり散らしてしまうことがありました。
そういう時に名付けられない感情がほとばしっていたのだと思われます。
カウンセラーはクライエントさんの今までの苦労をねぎらい、
今自分がどんな感情をもっているのかを話し合い、言語化するお手伝いをしていきました。
そうすることでクライエントさんは気持ちを言葉で表現することが出来るようになり、ずいぶん心がスッキリしました。
またクライエントさんのご希望で、夫のカウンセリングも実施しました。
夫は包容力のあるタイプだったため、今までのクライエントさんの育ちを説明し、
「クライエントさんはイライラをご主人にぶつけてしまうかもしれないけれど、それはクライエントさんがご主人を信頼しているから出来ることで、そういう時には一緒に気持ちを表す言葉を探してみてほしい」という説明をしました。
このようにクライエントさんが安心して子育てが出来る環境が整っていきました。
下のお子さんの子育てには苦労が伴いますが、今ではイライラする前にご主人に気持ちを話すことによって、気持ちを納めることができるようになっていきました。
クライエントさんとそのご家族の幸せを祈って。
→ご予約
なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子
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