10Jun
札幌市近郊恵庭市の臨床心理士/公認心理師によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。
今日は動的家族画の面白さを皆様と共有したいと思います。
皆様は動的家族画という言葉を聞いたことがおありでしょうか。
心理学を学んでいた方々は知っておられるかもしれませんね。
この方法は「投影法の輝ける星」として多くの臨床家に使われてきました。
この度北海道歯科衛生士専門学校で心理学の講義をさせていただく機会がありました。
毎回、心理学の講義では、心理検査などをしながら、自分と他人について知るワークをしていきました。
その中で動的家族画もやりました。
今回の講義では、普通の動的家族画ではなく、「家族をそのイメージする動物であらわしてください」としました。
このやり方は私が学生時代に講義を受けた時に先生がされていた方法です。
学生たちは興味をもって、真剣に取り組んでくれました。
そしてその意味するところを考え、「当たってる!」と大いに喜んでくれました。
この動的家族画変法では、そのイメージする動物の特徴を知ることで、家族関係をより深く知ることができます。
例えばお母さんはゾウ、お父さんはライオン、自分はネコ、妹はうさぎとします。
お母さんは穏やかながらどっしりと構えておられる様子がうかがわれます。
お父さんはまさに毎日狩りをして家族に獲物をとってくる様子が示唆されます。
自分と妹は、ともすると妹を食ってしまいそうになる時があるかもしれません。
こんな感じで動物の特性をイメージしながら解釈をすすめていきます。
またお母さんをどーんと真ん中に大きく描く学生もいました。
家の中でお母さんの存在が大きいことを示していると思われます。
そしてお父さんと他の家族の間に線を引く学生もいました。
お父さんとの関係が疎遠であることが窺われます。
当相談室ではこのような動的家族画は無料で行っています。
セラピーの中で、より自分と向き合いたい、家族の関係を知りたいというときに使えるツールであると思われます。
より心理的な意味合いを深められるように、日々感受性を磨いていきたいと思います。
なおこ心理相談室
臨床心理士/公認心理師 足立直子
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