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なおこ心理相談室BLOG 〜札幌近郊カウンセリングルーム〜

プチうつ~心のSOSを察知するために~

こんにちは。
なおこ心理相談室(苫小牧、恵庭、恵み野、北広島、新札幌、札幌)の公認心理師/臨床心理士の足立直子です。
あっという間に今年も終わり、後はクリスマスと大晦日を残すのみですね。
このコロナ禍で心が苦しくなっている方も多いものと推察いたします。
心の健康も損なわれがちであることが心配されます。

そんな時、自分の心のSOSを察知するために有用なポイントを一緒に振り返ってみたいと思います。
まずは睡眠です。
睡眠は不眠になると世間では言われていますが、実は過眠もその症状の一つと考えられています。
睡眠の質が悪くなり、夢を多く観たりして深い眠りにつけていないために長時間寝てしまうのですね。
過眠は‘怠け’と勘違いされがちで、クライエントさんたちは辛い状況に追いやられていることが多いのが現状です。
もちろん不眠に悩まされる方々も多くいます。
不眠には種類がありますので、それを頭に入れておくことも有用だと思われます。
入眠困難:眠りに入るのに時間がかかる
中途覚醒:夜中(am2:00~am4:00)に起きてしまい、なかなか眠れない
早朝覚醒:am5:00頃に目覚まし時計より早く起きてしまい、なかなか眠れない
こんな症状がありましたら、プチうつかもしれないと思って、心を守ってあげることが必要になってきます。
心の守り方としては、まず仕事の仕方を見直す(仕事量の調整、上司に現状を報告し、ヘルプを頼むなど)が必要になってくるでしょう。
そしてプライベートでは何も考えないリラックスできる時間を意識的にとることが大事になってくるでしょう。
一家の主婦の場合は毎日の家事に追われることと思います。
家事をご主人や子どもさんに手伝ってもらいながら、少し負担を軽くしてみてください。
そしてそんな時には当相談室のようなカウンセリングを提供している機関やメンタルクリニックを受診することをお勧めします。
「こんなことだけで行っていいのだろうか…」と悩まれる方も多いですが、早ければ早いほど回復しやすくなりますので、早めの受診をお勧めします。

そして食欲にも変化が出てきます。
一般的には食欲低下がみられることが多いですが、過食になる人もいます。
過食の場合、周囲からの理解が得にくく、ご本人が孤立しがちになることが懸念されます。
過食になっていても、心は苦しくなっているんだ、ということを再認識していただけたら、と思います。
食欲の低下は、味を感じなくなる、砂を噛んでいるようだ、空腹にならない、などの症状が出ます。
そんな時、受診する時にどれくらい体重減少があるかをチェックしておくと良いでしょう。
体重減少は客観的な指標になりますので、ご自分でも心のSOSを認識しやすくなるものと思われます。

次に意欲の低下がみられます。
何もやる気がしない、やらなければならないことがあるが、億劫で手が付けられないなどの症状が現れます。
ご自分では「怠けている」と思いがちで、余計に自分を責めていることが多いものと思われます。
そのため、意欲が低下している時には、スモールステップで、出来ることからやっていくことをお勧めします。
とにかく「無理をしない」ことが大切です。
周囲の方も仕事を分担して差し上げたり、「怠けている」と落ち込んでいる時には、「怠けではないよ。今はゆっくりしたらよいよ」などと声をかけてあげてください。

以上がプチうつを察知する指標になります。
ご自分の心の状態を知る時、周囲の方が「大丈夫かな」と思っている時に、参考にしていただければ幸いです。

今年も大変お世話になりました。
ちょっと早いですが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士
足立直子

 

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