23Mar
皆様、こんにちは。
札幌市近郊恵庭市のカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の臨床心理士の足立直子です。
ここ数日はぐんと温かくなり、道路の雪も溶けてきています。
少しずつ衣替えも始めました。
長い冬が終わり、春を迎えるのは嬉しいですね。
さて、先日、医学博士で脳科学者の中野信子さんの著書「あなたの脳のしつけ方」を読みました。
そこで興味深い事実にぶつかりました。
受験に成功した高校生や大学生へのインタビューで
成功した人たちの多くが、休憩したり、寝るために勉強を離れるときは、キリの悪い中途半端なところでやめていたのです。
私はいつも‘キリの良いところまで頑張る’という勉強法をしていたので、
この事実には驚きました!
私の勉強法はどうも効率が悪かったようです。
ただいま今年の秋にある公認心理師の国家資格の試験勉強真っ最中なので、
これからの試験勉強にぜひ取り入れてみようと思います。
中野先生は、その理由を脳をパソコンと見立てた時に、
キリの良いところで止めたら脳はオフの状態になってしまう。
しかしキリの悪いところで止めたら、脳はそのことが気になるので、スリープ状態になるからだとしています。
スリープ状態ということは、バックグラウンドでは脳が活動しているということです。
脳はすっかり休んでいるわけではなく、閾値下で動いているわけです。
脳が閾値下で動いているから、次に勉強を始める時に、スムーズに勉強に集中できる。
更に脳がスリープ状態の時には、良いアイディアや答えが出てくる、と説明されています。
そういえば、私が中学生の時に、こんな体験をしました。
そのとき、私は、水の質量の単元について勉強していました。
‘水をいっぱいはった状態で、物を水の中に入れると、その物の体積の分の水がこぼれ落ちる’ということです。
こういう問題が苦手な私は、一生懸命イメージしながら、あーでもない、こーでもないと考えていました。
そして「とりあえずお風呂に入って、続きはそのあと」と思い、お風呂に入った時に、
いっぱいにお湯がはってあったお風呂から、私の身体の体積の分だけ水がこぼれ落ちたのです!
その瞬間に、今まであーでもない、こーでもないと考えていたことの答えがハッキリしました!
中野先生がおっしゃっていることは、きっとこういうことなのかな、と思います。
対応策として中野先生は、
問題集は大問を終えてからやめるのではなく、(1)~(5)ある小問のうち(3)を解いて一旦やめる、
また思い切って文章をやめるときには、「。」でやめるのではなく、「、」のところで止める、
数学の図形の問題なら、補助線を引いたところでやめてしまうことをおススメされています。
そうすることで、脳をすっかり休ませてしまわずに、閾値下で動かすことになり、
次に勉強するときにスムーズに集中できたり、
ひらめきに繋がるということです。
皆様はどんな風に勉強・仕事をされているでしょうか。
皆様の勉強・仕事の一助になれば幸いです。
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