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なおこ心理相談室BLOG 〜札幌近郊カウンセリングルーム〜

ちょうどよい加減の大切さ

皆様、こんにちは。

札幌市近郊恵庭市の臨床心理士・公認心理師によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。

こちら恵庭は今日は晴れていて、少し暖かです。
雪の予報でしたが、雪が降っていなくてよかった。
日一日と春に向かっているようです。

さて、皆様は仕事を完璧にこなしたいタイプでしょうか、
それとも無理はせずそれなりにこなしたいタイプでしょうか。

私はどちらかというと完璧にこなしたいタイプです。
「適当でいいよ」と声をかけられても、自分が納得できるまでやりたいタイプです。
そして、カウンセリングでお話をうかがっていても、完璧主義の方々が多い印象です。

完璧主義は特に仕事においては、喜ばれる傾向にありますね。
でも本人はぐったり疲れてしまうもの…。
これが続くと、疲れが積み重なり、身体疾患や精神的な不調につながりかねません。
それで休暇をとらなければならなくなると、これは残念な結果ですね。

「中庸を行け」とよく言われます。
中庸とは、簡単に言うと「ちょうどよい加減」のことです。
中庸という言葉はギリシア哲学まで歴史を遡るらしいです。
人々はギリシア時代から中庸について考えていたのですね。
そう考えると、‘ちょうどよい加減’は昔から大事な、そして難しい課題なのかもしれません。

無理をせず、でも成長することをあきらめず、ちょうどよい加減を探っていきたいものですね。
ではどんなことに気を付けたら、ちょうどよい加減ができるようになるでしょうか。

①自分の時間をもつ
「ちゃんとしよう」「迷惑をかけないように」と人のことばかり意識していると、苦しくなります。
自分らしく過ごせる時間も必要なのです。
趣味を楽しんだり、心許せる友人と過ごしたりすることを、日々の習慣に組み込んでみましょう。

②苦手なことは人を頼る
自分のことをなんでも自分でしようとすると、どうしても困難に直面し、失敗することが増えます。
家族や友達、同僚や先輩の助けを借りたほうが良い時もあります。
頼られた人も、頼られるのは嬉しいものです。
逆に頼られた時には、応じてあげると、ギブアンドテイクのよい関係が築けますね。

 

③完璧な出来を追及しない
なんでも完璧にこなそうとすると、窮屈な気持ちになります。
相手は完璧を求めてはいないことも多いのではないでしょうか。
少し気を抜いて、‘それなりの出来’を目指してみましょう。
自分が完璧を追及しないでいると、他者の失敗にも寛容になることができます。
そうするとお互いによい関係が築けますね。

4月になり、会社に入社したり、転勤があったり、学生の皆様は新学期が始まるでしょう。
どうしても肩に力が入る時期ですね。
‘ちょうどよい加減’を意識しながら、5月病を予防してみましょう。

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