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なおこ心理相談室BLOG 〜札幌近郊カウンセリングルーム〜

空虚感を埋めていき、人間関係を俯瞰できるようになった事例

札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市・江別市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。

今日の恵庭は晴れています。
最近数日は穏やかな日が多く、温かく毎日が過ごせています。
札幌ではインフルエンザで学級閉鎖になったところもあるとか。
皆様、どうぞお身体ご自愛くださいね。

さて、今回は空虚感を埋めていき、人間関係を俯瞰できるようになった事例について、皆様とみていきたいと思います。
(事例掲載は本人の了承を得ています。また事例は個人が特定されないように加工してあります)

今回のクライエントさんは20代の女性です。
職場の人間関係と過食嘔吐(摂食障害)の問題で、当相談室に来談されました。
職場は対人援助職でした。
体力的にもハードワークで、加えて対職場内の人間関係、対利用者さんとの人間関係で悩む毎日だったそうです。

彼女は上司とそりが合わず、策士な上司に頭を悩ませていました。
上司はお気に入りの職員がいて、その職員のことを特別に褒め、彼女にはつらく当たることがよくありました。
上司が自分のお気に入りの職員ばかり優遇するために、職場内の人間関係もかき乱されていました。
そんな中で職員同士でカラオケや食事に誘われたりしても、彼女は喜んで行くことは出来ず、かといって断ることもできずに、結局は行きたくないけれど、参加だけはする、という形をとっていました。
そのストレスを発散させる意味合いもあるのでしょうか、彼女は仕事から帰ると甘い物を大量に食べては、自分で誘発して吐くということを繰り返すようになっていました。

カウンセリングが進む中で、彼女の摂食障害は職場の人間関係だけでなく、空虚感を感じる時に生じることが分かってきました。
彼女の過食嘔吐の始まりは高校生の頃にさかのぼります。
周りがリア充に見えて、自分の現状を目の当たりにしたときに、たまらなく空虚感を感じ、過食嘔吐をしていたと言います。
その空虚感に加えて、職場の人間関係のストレスもあり、更に過食嘔吐がひどくなっているように思われました。

カウンセリングでは職場の人間関係について丁寧に聞き、ではどうしたらよいか、という解決策を一緒に考えていきました。
すると彼女は職場の人間関係を俯瞰してみられるようになり、「この人は〇〇という意図があって、△△という行動にでたんだ」「上司は〇〇という思いがあって、△△と言ったんだ」と考えられるようになってきました。
そしてご自身ではスポーツクラブに加入して、休日や仕事終わりにランニングをしたり、プログラムのヨガをしたりして、ストレス発散を心がけるようにしました。
スポーツクラブで汗を流すと、自分の中の空虚感が充たされるように感じた、と言います。

そして主訴を解決され、カウンセリングは終結となりました。

時に、もともとあった課題に加えて、更なるストレスで日常生活が立ち行かなくなることがあります。
そんな時にはカウンセリングを受けて、自身の人生を振り返ってみるのもよいかもしれません。

クライエントさんが、今も生き生きと仕事をされていますことを祈って。

ご予約

なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子

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