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なおこ心理相談室BLOG 〜札幌近郊カウンセリングルーム〜

夫婦間の問題が子どもに影響していた事例

札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市・江別市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。

今日の恵庭は気温がゆるんでいます。
そのため、路面は雪が解けて歩きにくいです。
これが冷えるとブラックアイスバーンになりそうです。
皆様、どうぞご注意ください。

今回は、夫婦間の問題が子どもに影響していた事例について皆様と共有したいと思います。
(事例は個人が特定されないよう加工してあります。事例掲載はご本人の承諾を得ています)

お母さんに連れられてきた2人の子どもはとても利発そうな子どもたちでした。
話を聞くと、上のお子さんはチック、下のお子さんは夜尿の問題がある、とのことでした。
お母さんは離婚されていましたが、高収入のお仕事をおもちで、経済的には安定していました。
しかし前夫との関係で、前夫がお母さんに無理な要求を執拗に繰り返し、お母さんは精神的に疲弊されていました。
前夫からの無理な要求が重なるにつれ、子どもたちに問題が起こってきた、とのことでした。

カウンセラーは、お母さんのカウンセリングと子どもにはプレイセラピーを受けることを提案しました。
お母さんは快諾し、子どもたちは仲が良いため、2人でプレイセラピーをさせたい、とのことで、カウンセラーも了承しました。

子どもたちは最初は遠慮がちに玩具で遊んでいましたが、次第に遊びに熱中するようになり、回数を重ねるごとに感情豊かに遊ぶようになっていきました。
下のお子さんは自分の思い通りにいかないと、泣いてしまうこともありましたが、この様な幼児返りは、セラピーが順調にいっている証拠なのです。
幼児返りをすることによって、自分の発散されない感情を表現することが出来、ストレスが発散されるのです。
上のお子さんは「〇〇はここ(セラピールーム)でだけ泣くんだよ」と言っていました。
プレイセラピーの回数を重ねるごとに、下のお子さんは夜尿がなくなり始め、上のお子さんはチックが和らいでいきました。

またお母さんのカウンセリングでは、前夫との関係を見直し、距離を置くことをお勧めしました。
カウンセリングを重ねるごとに、お母さんは気持ちが安定していったようでした。

子どもたちも日頃からお母さんに遠慮していたことを、素直に伝えることが出来るようになっていきました。
こうしてセラピーは最終回を迎えました。

今も母子が幸せに生活していることを祈っています。

ご予約

なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子

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