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なおこ心理相談室BLOG 〜札幌近郊カウンセリングルーム〜

自己肯定感を高めていった事例

札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市・江別市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。

今回の事例は、50代の女性クライエントさんです。
(事例は個人が特定されないよう加工してあります。事例掲載はご本人の承諾を得ています)

このクライエントさんは、ご家庭ではご主人に否定的な物言いをされ、仕事現場では叱責されることが多く、すっかり自信を失っていました。
ご家庭では子どもさんはお母さんを慕っていましたが、ご主人がクライエントさんにも子どもにも人格否定をすることが多く、クライエントさんは憤りと自信喪失を抱えていました。
完全な家庭内別居状態になっている、とのことでした。
そして仕事では、細かい作業、時間に追われる作業が多く、焦りもありうまく出来なく、叱責されることが多く、自信喪失されていました。

当相談室では、ロールシャッハテストとWAIS-Ⅲを希望され、自分を客観的に把握したいとのことでした。
ロールシャッハテストでは、抑うつ感が強く、時に自分の気持ちを調節せずに出してしまうことがあり、それが失敗感につながっているものと思われました。
この結果はクライエントさんにとって「その通りだ」と感じられ、自分を認めてもらったような気持ちになったということで、フィードバック面接では涙されながら結果をお聞きになっていました。
WAIS-Ⅲでは、それぞれの能力の間に差がある結果となり、得意分野と苦手分野を改めて把握することが出来、日々の対策を立てることが出来ました。

数カ月経った頃、クライエントさんは徐々に自信を取り戻していき、ついに職場を辞めることが出来ました。
職場を辞めるというと、一見悪いことのように思われがちですが、自信がついたからこそ辞めることが出来る、ということもあります。
このクライエントさんの場合は、自信がついた結果として職場を辞することができるようになったのです。

そしてWAIS-Ⅲの結果をもとに、自分の得意分野を生かした職場に就職することが出来ました。
その職場ではクライエントさんの仕事ぶりが認められ、褒められることが増えました。
するとクライエントさんは自信を積み上げることが出来るようになり、家庭でもご主人に反論することが出来るようになりました。
ご主人ははじめはクライエントさんが反論することに驚いていたようですが、クライエントさんがはっきりと意見を言えるようになったことで、夫婦間のバランスがとれるようになっていきました。

こうしてクライエントさんは自らの努力とカウンセリングの効果があり、状態が良くなっていきました。

今もクライエントさんが毎日を自信をもって歩んでいることを祈っています。

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なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子

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