19Jan
札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市・江別市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。
今日の恵庭は晴れていて、気持ちがよいですが、気温は低く、玄関に出るとキンと冷えています。
雪まつりも雪不足で京極町などから雪を持ってきているようですね。
地球温暖化も影響しているのでしょうか。
今日は子どもの‘悪い子’の部分も受け入れることで、親子の間に信頼感が育まれた事例を皆様とみていきたいと思います。
(事例は個人が特定されないように加工してあります。事例掲載はご本人の同意を得ております)
その女性は小学校低学年の女の子を育てていました。
この女性は子育ての中で、衝動的に怒ってしまったり、子どもを心から愛することができないことで悩んでいました。
そして子どもは学校でも家庭でも‘とても良い子’として生活していました。
彼女はどうして‘とても良い子’の我が子を愛せないのか、訳が分からなくなっていました。
カウンセラーは彼女のカウンセリングでは、子どもが欲していることに注目して、それを伝えていきました。
そして愛せないと悩む彼女のその悩みに共感し、支えていきました。
すると子どもは次第に彼女にわがままを言うようになっていきました。
最初はおずおずと彼女の顔色をみながらわがままを言っていましたが、次第に要求が激しくなっていきました。
彼女はカウンセラーの言うように子どもの欲求を満たしていったのに、状況が暗転したように思えて、悲しみました。
このようなことはよくあることです。
それまで‘とても良い子’で頑張っていた子どもは、自分の欲求を満たされることで、‘悪い子’の私でも愛してもらえるか試しているのです。
この様な試しの時期こそ大事で、試しに対しては、どうしても譲れないことはしっかりと示しつつ、受容に徹するのです。
彼女も最初はこのような試し行動に振り回されましたが、次第に受容することが出来るようになってきました。
そのような時期が1カ月程続いて、その子の状態は安定していきました。
こうして親子の間には以前よりもしっかりとした信頼関係が結ばれたのです。
これからも子育ての間には悩むこともあるかと思いますが、まずは一つの危機を乗り越えたように思われます。
この親子が今も幸せに生活していることを祈って。
→ご予約
なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子
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