20Oct
札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市・江別市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。
北海道は着実に冬に向かっています。
今週末にも雪が降るかもしれない、と天気予報では言っています。
葉が色づき、キレイな季節です。
さて、今日は女性の自閉スペクトラム症のよくある症状を皆様と見ていきたいと思います。
①朝が苦手でベッドから起き上がれないなどの身体症状
自閉スペクトラム症の女性の多くが睡眠障害を含む体調不良に悩んでいます。
朝起き上がれないくらいの疲労感がしばしばあります。
・眠れない・朝起きられない
・吐き気や腹痛、便秘
・原因不明の発熱
・ひどい疲労感
②自分の身体の成長に戸惑い、体調を崩しやすい
思春期には女性は身体の変化が大きいものです。
そんな‘変化’が苦手な自閉スペクトラム症の女性は、
思春期の変化を受け入れられなく、体調不良を起こすこともしばしばあります。
<対応>
・第二次性徴の前に家族と話をして、事前に理解しておく
・体型が変わったら、着替えの仕方も変わることを知っておく
③怒られた記憶が何年も残り続ける
過去の出来事を何年も覚えていて、
ある日突然そのときのことを怒ったり、泣いたりすることがあります。
これは‘フラッシュバック’という現象です。
本人は過去いじめられたり怒られたことを急に思い出し、
その時の恐怖・悲しさをそのままに体験しています。
しかし周囲には理解されず、唐突な行動にみえます。
<対応>
・辛い記憶が残らないように、家族と共にトラブル対策に取り組みます。
・精神的な余裕をもつために、休憩をとる習慣をつくりましょう。
・性被害にあうと、トラウマが残りやすいです。その対策は重要です。
③感覚面の偏りに苦しむ
視覚・聴覚などの五感や、各種の運動を制御する身体感覚に偏りがあり、
生活上の困難が生じているケースがあります。
<例>
・子どもや赤ちゃんの泣き声が苦手
・匂いや光に敏感
・痛みを感じにくい
・暑さや寒さが分からない
<対応>
自分も理解し、まわりにも理解を求めましょう
④こだわりの強さから摂食障害になるケースもあります。
こだわりの強さから、一定の体重を維持したいと思い、
食事の量や運動量を決め、体重計を日に何度も使用する。
☟
食べ方に癖がでやすくなる。
そのために体調を崩しやすくなります。
☟
摂食障害になることもあります。
<対応>
・摂食障害は治療が必要な病気です。
医療機関にかかりましょう。
・家族や友達と話すことで、体重のこだわりが和らぐ
場合があります。
・感覚面のかたよりを本人が理解することで、
改善するケースもあります。
→ご予約
なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子
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