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女性の自閉スペクトラム症に起こりやすい心身の症状

札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市・江別市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。

北海道は朝晩めっきり冷えてきました。
それでも昼間は気温が上がり、長袖を着たり、半そでを着たり、落ち着かない天気です。
1日の寒暖差が大きいので、皆様、お身体ご自愛くださいね。

さて、今日は女性の自閉スペクトラム症に起こりやすい心身の症状についてみてみましょう。

女性の自閉スペクトラム症の場合、より軽く症状が現れる傾向があります。
なので、大人になるまで診断がつかずに、苦労されている方も多いのも現状です。
診断が遅れると、それまでに「自分はこんなことも出来ない…」と抑うつ傾向に陥る場合もあり、うつ病・不安障害などの二次障害に陥ることも珍しくありません。

<慢性的で重い体調不良>
眠れない、朝起きられない
不眠や寝起きの悪さといった睡眠障害が起こりやすくなります。
自力では対処しきれないくらいの重症になりやすくなります。
そのため朝起きられず、そのまま学校を休むことになり、不登校の原因になったりもします。
原因不明の発熱
特に持病があるわけではないのに、よく発熱します。
医療機関にかかっても、とくに原因が分からないものが殆どです。
吐き気や腹痛、便秘
胃腸が悪くなりやすい。
吐き気や腹痛、下痢、便秘といった症状がよく起こる。
そのため胃腸薬をよく飲むようになります。
酷い疲労感
とくに重労働をしていないのに、朝から酷い疲労感がある。
だるくて布団から出られないほどです。

これらは詳細は分かっていませんが、脳機能障害と何等かの関係があるのではないか、と言われています。
機能不全が起こりやすい上に、生活上の困難によるストレスも強いため、神経系の働きが不安定になりがちです。
月経の前には症状が更にひどくなる人もいます。
いわゆる「月経前症候群(PMS)」が起こりやすく、重症化しやすい傾向がみられます。

対応としては…
☆睡眠時間や胃腸の異常などを改善するために、医療機関にかかりましょう。
できれば児童精神科医にかかることが適切です。
☆時間の感覚がもてず、生活リズムが崩れる人は、タイマーを活用してみましょう。
5分前に1度ならして、2度目に本鈴を鳴らしてみるのも工夫の一つになるでしょう。
☆月経リズムをつかむため、日頃の検温やピルの服用などを検討してみるのも一法かもしれません。

自閉スペクトラム症の女性が輝ける世の中になりますように。

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なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子

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