18Jan
随分お久しぶりになっております。
苫小牧、千歳、恵庭、北広島、新札幌、札幌、その他の地域でカウンセリング、心理検査を提供している「なおこ心理相談室」の公認心理師/臨床心理士の足立直子です。
北海道は冬休みも終わり、短い三学期が始まる時期、
今日は共通テストの日でもありますね。
この日のためにたくさんの勉強を重ねてこられた学生の皆さんの力が精いっぱい発揮できますようお祈り申し上げます。
さて、今日は2024年4月30日に呼吸不全のため亡くなった星野富弘さんの詩をご紹介したいと思います。
私は傷をもっている
でも、その傷のところから
あなたのやさしさがしみてくる。
星野富弘「風の詩」収録
星野富弘さんは24歳の時に事故にあい、首から下の自由を失いました。
筆を口にくわえて詩画を描く姿で覚えていらっしゃる方も多いかと思います。
月に1枚というゆっくりペースでの創作活動から生まれるその詩画は、
多くの人の心を打ちました。
皆様はこの詩から何を感じられたでしょうか?
私は29歳の頃に難病を得ました。
それまではバリバリ(?)スクールカウンセラーとして頑張り、
その頑張りが成果として現れ始めて水を得た魚のように活動している時期でした。
そんな時、ふとしっかり持って歩いていたはずのペンを落としました。
これが病の始まりでした。
そこから坂を転がり落ちるように、体調が崩れて行きました。
一時は車いす生活も余儀なくされ、仕事も限られたものとなり、
ふさぎ込むことも多くありました。
そんな中、外出先のJRの職員さんに車いすで電車にのる介助をしてもらう時に
「うちの娘も車いすなんだ。頑張れよ!」と声をかけていただいたことがありました。
その言葉は、まさにこの詩のとおり、傷からJRの職員さんのやさしさがしみてきた瞬間でした。
今でも体調をみながらの生活を送っていますが、
亡き母は「もしあなたが健康なままだったら、もっと人の傷が分からない人間になっていたかもね」
と言っており、私も本当にそうだと思います。
色んな人たちのやさしさが、私の心の栄養になって、日常生活に仕事に励めるのだと思っております。
私もゆっくりのんびりペースでの活動ですが、
今年もどうぞよろしくお願い致します。
私なりに一生懸命仕事に励みたいと思います!
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なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士
足立直子
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