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なおこ心理相談室BLOG 〜札幌近郊カウンセリングルーム〜

子どもの自殺@自殺という手段が選ばれませんように

札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市・江別市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。

北海道は夏から秋に向けて季節が進んでいっています。
ずいぶん涼しくなりました。
この時期、子どもの自殺が一番多い時期として知られています。
今日は子どもたちが自殺という手段を選ばないように…と祈りを込めてブログを書きます。

この時期の子どもの自殺の理由として大きなものは、「登校への葛藤」であると言われています。
夏休み明けのこの時期が登校への葛藤が一番高まる時期なのです。

昨日から今日にかけて、著名人が‘自殺を選ばないために’呼びかけをしていますね(こちらをどうぞ)。
私も、どんなに苦しくても、‘自殺という選択肢だけはとらないで欲しい’と心から思います。

私も1年以上の入院と、2年にわたる車いす生活を余儀なくされ、先の見えない苦しさを経験しました。
自死を否定できない気持ちを味わいました。

しかし死を選択したら、取り返しが付きません。
未来は過去と現在の延長線上にあるのではなく、もっともっと想定外の広い世界が待っています。
苦しい過去と現在のために、未来は明るくみえないかもしれません。
でもきっといつかこの苦しみからは抜けられます。
その時には、もしかすると、‘他の同級生とは一味違う深みのある心’が出来上がっているかもしれません。

大人たちは、登校以外の居場所を作ることが大切だと思います。
フリースクールへの登校日数が、‘登校日数’として国に保障されるようになりました。
また研究(木下、他 2017年)によると、児童精神科の医療機関が併設するデイケアも
・‘安心出来る居場所’として、
・‘一時避難所として’、
・‘外界へ挑戦するための安全基地として’
機能していることが示されています。
「児童思春期デイケア」はまだあまり知られていないかもしれません。
こんな居場所もあるんだ、と心に留めておくだけで、気持ちは少し軽くなるかもしれません。
大人がもっともっと居場所を開拓してあげて、お子様の心のサインに気付いてあげて欲しいと願っています。

どうぞ子どもも大人も自殺が減りますように。

→ご予約

なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子

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