17Nov
札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市・江別市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。
今日の恵庭は晴れていて、穏やかな日でした。
当相談室は土・日・祝日対応をしているため、休みが取れそうな日に平日にお休みをいただいています。
そのため今日はお休みをいただきました。
もうすぐ夕飯の準備をしないといけませんが、
夕飯のお買い物をしたり、図書館に行ったりと今日はゆったり過ごしました。
そして図書館で中村ユキさんの「てんやわんやのトーシツライフ」を借りてきました。
この作品は以前にも読んだことがありますが、新しい発見、暖かな言葉がたくさん織り込まれており、また読みたくなったのです。
この作品では漫画家の中村ユキさんと統合失調症のお母様、そしてご主人との生活について描かれています。
ユキさんは幼い頃から統合失調症のお母様と共に暮らしておられ、
最初はお母様の症状に振り回される日々でしたが、
少しずつ社会福祉の手を借りたりする中で、他者と繋がることが出来ました。
社会福祉に頼ろうと思えたのはユキさんの素晴らしさの1つですが、
そうすることで、ユキさんの心にも余裕が生まれ、お母様との関係にも良い影響が生まれてきました。
更に介護福祉士のご主人と出会い、ご主人も一緒にお母様のケアをしてくれる中で、
ご主人の新たな視点を取り入れて、ユキさん自身も、更にはお母様自身も幸せに暮らせるようになっていきました。
今回の作品はそんなお母様との生活~お母様の死までが描かれています。
この作品の中で‘水中毒の予防策’について描かれたページがあります。
‘水中毒’とは…
薬の副作用による喉の渇きをきっかけに、
たくさんの水を飲むようになることで、
血液中のナトリウム濃度が低下し、
頭痛や吐き気を起こすことがある。
意識障害や痙攣をおこして、命にかかわることもある。
…という症状です。
そしてその予防策・対応策ですが、以下の5点が記されています。
①飲むことを楽しむ
②温かい飲み物にする
③美味しいと思えるものを飲む
④慌てて飲まずに、ゆっくり飲む
⑤誰かと一緒に飲む
この5点の予防策・対応策を読んで、
「どんな症状でも心を大事にした予防策・対応策って大事だな」
と深く思いました。
摂食障害では過食といって、食べすぎてしまう症状がみられます。
その対応策として「過食があるから薬を増やす」対策だけではなく(でも、これも必要です)、
この水中毒の予防策・対応策の5点のように、
心を大切にして、他者の力を借りた‘人薬’を利用した対策は
人としての患者さんの心を豊かにして、他者とのつながりを確認させる大切な対策ではないか、
と思いました。
そして私の臨床を振り返り、
どうしたらよいかを一生懸命考えるあまり、
こうしたゆるやかで温かな患者さんの心を大切にした対応策を忘れがちだった、と反省しました。
私自身免疫系の難病を3つもっているので、「患者さん」の立場になることは多いですが、
こうやって対応してもらえると、とても嬉しく、気持ちがほっこりするだろうな、と気が付きました。
やはり基礎基本は「自分が嬉しいことを他人にもする」ことだなぁ、と小さい頃から亡き母に教えてもらってきたことを思い出しました。
北海道では新型コロナウィルスの感染が拡大しています。
警戒レベルも北海道基準でレベル4まで上がりました。
当相談室ではオンライン(ZOOM、スカイプ、電話)によるカウンセリングもやっておりますので、必要があれば、お申し出ください。
では、皆様、朝夕冷えてきました。
お身体どうぞご自愛くださいませ。
→ご予約
なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子
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