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なおこ心理相談室BLOG 〜札幌近郊カウンセリングルーム〜

プレイセラピーの有効性

札幌市近郊恵庭市の臨床心理士/公認心理師によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。

今日はプレイセラピーについてその有効性を皆様にお伝えしたいと思います。

大人は言語によるカウンセリングで治療するのに対して、子どもは遊びを介して気持ちを表現し、セラピーを行います。
それをプレイセラピーといいます。
私は大学生の学部生時代から児童養護施設で被虐待児のプレイセラピーや、病院に入院している子どもたちへのプレイセラピー、大学付属相談室でのプレイセラピーを多数経験してきました。
子どもは遊びを通して、自分の心模様を表現します。
そしてセラピストの受容的な雰囲気の中で、自分を癒していきます。
しかしこのプレイセラピーは誰もがやれるものではありません。
大人のカウンセリングが上手な方でも、非言語が主になるプレイセラピーは苦手という人もおられることも事実です。

私の母校はプレイセラピーに力を入れている大学でした。
東山紘久(京都大学名誉教授)先生のお創りになった教育体系のもと学びました。
学生時代はみっちりプレイセラピーのトレーニングをさせていただきました。
そのおかげでプレイセラピストとしての自分を作り上げることが出来ました。

当相談室にお越しのクライエントさんでは、下は4歳から上は20歳までプレイセラピーを受けておられます。
上限の年齢が高いことに驚かれる人もいるかもしれません。
上の年齢になりますと、プレイが中心というよりは対話が中心で、よりカウンセリングに近い場面設定になります。
対人緊張が強い方の場合、プレイ的な要素を取り入れることで、緊張感が弱まり、対話がしやすくなるのです。
ジグソーパズルをしたり、塗り絵をしたり、手芸をしたり、コラージュをしたりしながら、カウンセリングをしています。

当相談室も初めはプレイルームを設けていませんでした。
しかしやはり子どもや緊張感の強い大人の方に対してのセラピーを充実させたく思い、プレイルームを作りました。
このプレイルームでは発達障害をもつお子さんに対してのSST療育も行っております。
発達障害をもつお子さんの場合は、プレイセラピーよりも療育やSSTが好ましい場合があります。
一部の人は発達障害のお子さんにはプレイセラピーはしてはいけない、と言っておりますが、私はそうは考えておりません。
発達障害をお持ちの方でも、二次障害に苦しんでいる方には、その時に応じたセラピーが必要になると考えております。
その時々に応じた柔軟なセラピーが重要になってくると考えております。

当相談室もプレイルームを設けたことでより幅広い対応ができるようになりました。
今後もより一層の充実に向けて歩んでいきたいと思っております。

→ご予約

なおこ心理相談室
臨床心理士/公認心理師 足立直子

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