26Jul
札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。
今日は40代のクライエント様が受診を決めたことで、明るさをとりもどした例について皆様とみてみたいと思います。
(個人情報が特定されないように、加工しております。事例掲載はご本人の了承を得ております。)
その方はエネルギーが低下して、元気がなく、当相談室にはお友達が連れ添って来られました。
40代の真面目そうなその女性は、もともと難病をもっておられ、その他神経症的な他の身体症状も伴っておられました。
話を聞いてみると、もともと難病をもっておられることから、体調がものすごく気になり、日に何回も血圧を測り、少し結果が高い/低いと心配が高じ、病院に連絡する毎日だとのことです。
ご主人は早くに他界されており、1日中一人で過ごされることも多い様子でした。
そのために気分が変わることもなかったのでしょう。毎日が身体症状との闘いになっていたのです。
カウンセリング場面では、カウンセラーは一人孤独に身体症状と向き合っておられるその辛さに共感しました。
そして神経症的になっていること、抑うつ的になっているのではないか、ということを柔らかに助言していきました。
メンタルクリニックに受診した方がよいと思われることを進言したところ、服薬への抵抗もあり、迷っておられる様子でした。
カウンセラーから、服薬についても先生と相談できること、漢方薬から試すことも出来る旨お伝えしました。
すると、迷いながらも、メンタルクリニックを受診してみることを決められました。
ご自分でも迷っておられたことから、カウンセラーからの助言が後押しになったようでした。
カウンセラーから紹介状を書くことも出来る旨お伝えすると、お願いしたいとのことで、紹介状もお作りし、受診を決められました。
付き添いの女性のお話では、その女性はカウンセリングを終え、帰りの車の中で、明るさを取り戻されていたようです。
その後も心が軽くなり、明るくなった様子だとご連絡がありました。
きっと受診を決められたことで、長年の迷いから解放され、メンタル面の支えを得られたのだろうと思います。
このように適切なタイミングで医療機関と連携をとることも、私たちの大事な仕事の一つです。
適切なタイミングをみる力をつけ、クライエント様が安心して医療機関に受診できるよう、日々精進して参りたいと思っております。
なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。