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なおこ心理相談室BLOG 〜札幌近郊カウンセリングルーム〜

心理検査で理解が深まった事例

札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市・江別市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。

今日の恵庭は晴れています。
けれど気温はとても低く、寒いです。
道もアイスバーンになり、危険です。
皆様、どうぞ足元お気をつけください。

今日は心理検査を受けることで、誤解が解け、理解が深まった事例を皆様とみてみたいと思います。
(事例は個人が特定されないように加工してあります。事例掲載はご本人の了承を得ています)

その子どもは15歳の中3の男の子でした。
お母さんによると、その子は学校で友達に暴力をふるったり、授業中に騒いだりして、皆に迷惑をかけてしまう、とのことでした。
学校の先生からは、ほぼ毎日何かしらお母さんに連絡が入る、という状況でした。
お母さんはその子に注意をしましたが、今一つ伝わっている感じがしない、とのことで、行動も改善されませんでした。
そこで、当相談室でWISC-Ⅳをとりたいと希望されていました。

カウンセラーがその子と出会うと、とても素直な感じを受けました。
質問には笑顔でハキハキと答えてくれます。
一見すると、暴力がある感じには見えませんでした。

WISC-Ⅳの結果、彼は全検査IQは平均域でしたが、言語面が弱く、抽象的な言葉の理解が難しいようでした。
そのため自分の気持ちを言語表現することが難しく、つい手が出てしまうのだろうと推察されました。
また学校の授業は主に言語で進むために、授業の理解が出来ずに、つまらなさもあって、授業中に騒いでしまうものと思われました。

カウンセラーは学校の先生向けにお手紙をお作りし、彼の理解を求めました。
お母さんも学校と話し合い、学校は彼が特に苦手としている数学と国語において、別室授業をしてくれることになりました。
彼も別室授業を嫌がることなく、それよりもむしろ勉強が理解出来ることに喜び、意欲的に学ぶようになりました。

この様に心理検査はその人のことを客観的に理解することが出来、毎日の生活では見えてこない部分を照らし出すことが出来ます。
そしてその人を多角的に見ることが出来るようになると、改善策が浮かびあがってきます。
このように心理検査を用いると、実りが多いものと思われます。

彼が今も元気に学校で活躍していることを祈って。

ご予約

なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子

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