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なおこ心理相談室BLOG 〜札幌近郊カウンセリングルーム〜

な・つ・ひ・さ・お@「治りませんように」斉藤道雄(著)

札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市・江別市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。

今日の恵庭は暴風雨です。
昨日・一昨日と大気の状態が不安定で、ムシムシと暑い日が続いていました。
ついに降り出した、という感じです。

今日は「治りませんように」斉藤道雄(著)からちょっとした生活のヒントを皆様と共有したいと思います。
こちらの本は、以前にも紹介した北海道浦河を本拠地としている精神障害や発達障害などの生きづらさをもった当事者の地域活動拠点‘べてるの家’にまつわる本です。
その中で「な・つ・ひ・さ・お」というものが紹介されています。
これは頭文字をとったものなのですが、べてるの家で行われている当事者研究で開発されました。
これを開発したのは林園子さんという統合失調症をもった当事者です。

な…悩んでいる
つ…疲れている
ひ…暇で
さ…寂しい
お…お金がない・お腹が空いた

林さんは上記の「な・つ・ひ・さ・お」が生じた時、自身の被害妄想・関係妄想・自傷行為が生じやすいと分析しました。
この開発は素晴らしいもので、瞬く間にべてるの中に浸透して行きました。

私はこの「な・つ・ひ・さ・お」は精神疾患を持っていない人にも当てはまるように感じています。
悩んでいたり、疲れていたり、暇で寂しい時、お金がないと心細い時、お腹が空いたと生理的欲求が高まっている時、私たちもネガティブな気持ちが高まり、被害的になったり、自分に×を出してしまったりして、更に落ち込む…というループにはまってしまいやすいように思います。

更に「な・つ・ひ・さ・お」をネットで検索していると、「た・な・か・や・す・お」というものも出てきました。
これは「な・つ・ひ・さ・お」になった時の対処法です。

た…食べる
な…仲間(寂しい時)
か…語る、身体を動かす(暇な時)
や…休む(疲れている時)
す…すぐ相談、すぐ受診(悩んでいる時)
お…おろす、送ってもらう(お金がない時)

べてるの家ではたくさんの仲間がいて、3度の飯よりミーティングというだけあって、いつもどこかでミーティングが行われている環境にあります。
そのため仲間、語る、ということが出来ているので、当事者の精神的健康度が上がりやすくなるのですね。

皆様も生活のヒントに「な・つ・ひ・さ・お」を心に留めておくとよいかもしれません。

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なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子

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