5Aug
皆様、こんばんは。
札幌市近郊恵庭市にある臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の臨床心理士の足立直子です。
北海道はびっくりするくらい涼しいです。
特に恵庭は涼しくて、今日は半そでだと寒いくらいでした。
今日は脳性麻痺という病気を背負いながら小児科医として活躍されている熊谷晋一郎先生の言葉を、
皆様と共有したいと思います。
熊谷先生は実家から出るときに、たくさんの人の手を借りた経験から、自立について、下記のようにおっしゃっております。
「自立」とは、依存しなくなることだと思われがちです。でも、そうではありません。
「依存先を増やしていくこと」こそが、自立なのです。
これは障害の有無にかかわらず、すべての人に通じる普遍的なことだと、私は思います。
自立しようと考えた時、誰にも頼らず、自分の自力だけで生活しなければ、と考える時は多いと思います。
私自身も大学で関西に行き、一人暮らしをしたとき、
「これからは一人で何でもやらなきゃならないんだ」と強く孤独感を感じた時があります。
‘自立’が発達上のテーマになる青年期には特にそういう思いが強まるかもしれません。
そんな時にこの言葉は、肩の力を抜き、一歩を踏み出す手助けをしてくれるのではないでしょうか。
そして‘一人暮らしをする’ということだけが‘自立’ではないと、私は思います。
実家で暮らしながらも、家族と尊重し合い、仲睦まじく暮らすことができたら、
それはしっかり人格的に‘自立’しているものと思います。
家族と対立するときもあるでしょう。
その対立も、自立を促進する要因になると思います。
‘自立’にも色んな形があるように思います。
それぞれの‘自立’の形が尊重される世の中でありますように。
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