12Apr
皆様、こんにちは。
札幌市近郊恵庭市の臨床心理士・公認心理師によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。
4月に入り、進学した人、入社した人、異動した人…それぞれ新しいスタートをきっておられると思います。
慣れない職場や人間関係の中で不安になったり、緊張したりしている人も多いと思います。
持ち帰り仕事で深夜になってようやく眠りにつく…という人もいるのではないでしょうか。
こういったストレスは副交感神経の働きを抑制してしまいます。
副交感神経が優位になると、血管が拡張して心拍数が低下します。
また血圧も下がり、消化器への血流量が増加します。
そして心身ともにリラックスした状態になり、眠気が生じやすく休息に適した状態になります。
夜には副交感神経が働くことで、心身が落ち着き、眠気が生じるようになりますが、
この副交感神経の働きが阻害されることで、リラックスできず、不眠になりやすくなります。
このようにストレスフルな状態になると、自律神経が乱れていきます。
自律神経は、心臓を動かして血液を全身に循環させたり、呼吸をして酸素を取り入れたり、食事で摂取した栄養素を消化吸収したり、
汗をかくことで体温調節をしたりと非常に幅広い働きをしています。
自律神経が乱れると自律神経失調症のような状態になります。
自律神経失調症になると、心身に様々な不調が起こります。
身体的な症状としては慢性的な疲労感、だるさ、めまい、片頭痛、動悸、ほてり、不眠、便秘、下痢、微熱、耳鳴り、手足のしびれなどです。
精神的な症状としてはイライラ、不安感、疎外感、落ち込み、やる気がでない、ゆううつになる、感情の起伏が激しい、あせりなどです。
皆様もご経験があるのではないでしょうか。
これらの症状は本当に不快ですよね。
このように心身に大きな影響を及ぼすストレスを退治するためには、質の良い睡眠の力を借りなければなりません。
そのために一役買ってくれるのが、牛乳というわけです。
牛乳に含まれる成分のなかで、誘眠作用のあることで知られているのが、必須アミノ酸の1つのトリプトファンです。
トリプトファンはさまざまな食品のたんぱく質に含まれていますが、
消化吸収に優れた牛乳は、睡眠前の摂取に最適です。
また牛乳のたんぱくしつも、酵素で分解すると数種類のオピオイドペプチドが含まれます。
オピオイドペプチドは鎮静作用を示すペプチドの総称でもあり、神経を落ち着かせて、睡眠を促進する作用があると考えられています。
更に牛乳に多く含まれているカルシウムは、交感神経の働きを抑えることができ、
イライラ、不安、緊張を鎮める作用があります。
こんな様々な働きをもつ牛乳を、お休み前に温めて1杯飲むと、リラックスして気持ちのよい睡眠がとれるのではないでしょうか。
5月病対策にぜひ牛乳を使ってみてくださいね。
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