24Aug
皆様、こんばんは。
なおこ心理相談室(苫小牧、恵庭、恵み野、北広島、新札幌、札幌)の公認心理師/臨床心理士の足立直子です。
さて、この度当相談室で難病患者さん向けグループセラピーを開始することにしたのは、下記のような理論的背景があるのです。
自己心理学を創り上げたコフートは、自己を喚起し、支持し、維持して、自己にまとまりをもたらす対象を自己対象と呼び、
「鏡映自己対象体験」「双子自己対象体験」「理想化自己対象体験」の3種類を挙げました。
今回はその中の「双子自己対象体験」についてみてみましょう。
「双子自己対象体験」とは「本質的に類似した存在の前にいる実感による自己の安全感」(Kohut,1984)「自分は人に囲まれて生きている人なのだという実感」(Kohut,1984)と定義されています。
つまり「似ている」「同じ部分がある」と感じられる友人や仲間との関係の中で、自己はまとまりを感じられ、その凝集性を高めることが出来る、というわけです。
今回私がグループセラピーを提案しているのは、こういう理論的背景があります。
同じ‘難病をもっている’仲間と集うことで、「人に囲まれて生きている」という実感を得、安全感を得ることが出来ると考えているのです。
そして大事なのが、自己対象体験を感じられるためには、その下地に「共感」が必要になります。
今回のグループセラピーでは、基本的に他者批判はNGで安心安全なグループになるように心掛けようと思っています。
そういう中で、「共感」が生じ、双子自己対象体験を感じられるようになればよいな、と考えています。
何だか小難しく話しましたが、是非肩の力を抜いて、ご参加くださいね。
グループセラピーに興味をもたれた方は
E-mail naokosoudanshitsu@gmail.com
電話番号:0123-29-3003
FAX:0123-36-3250
なおこ心理相談室 公認心理師/臨床心理士 足立直子
以上までご連絡いただけますと幸いです。
≪難病患者さん向けグループセラピー≫
〇対象者:18歳以上の難病をもつ方々(指定難病に限りません)
〇場所:zoomを使ってのオンライン開催
〇日にち:第2・第4水曜日午後7時~午後9時
〇料金:無料
〇ファシリテーター:足立直子(公認心理師/臨床心理士)
〇グループについて
非構成的エンカウンターグループ、自由連想グループです。
難病を持ちながら日々生活する中で感じたことを自由に話し合う場になれば、と思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士
足立直子
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