24Aug
皆さま、こんにちは。
札幌市近郊恵庭市の臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の臨床心理士の足立直子です。
今年は猛暑のところと、夏らしい夏がなかったところがあったり、長雨がつづいたり…。
果物や野菜のお値段が高いですね。
果物が好きな私は、ちょっとがっかりです。
さて、今日は不眠症の原因についてみてみましょう。
不眠症の原因は大きく分けて6つあります。
一つずつみてみましょう。
①ストレス
不眠症といえば、このストレスが思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
ストレスと緊張は健やかな睡眠を妨げます。
一般的に神経質で生真面目な性格の方は、ストレスをより強く感じ、
不眠症になりやすい傾向があります。
また、「〇時間眠らなければ」と不眠の状態にこだわることで、不眠状態そのものがストレスとなり、
不眠の悪循環を起こしてしまうことがあります。
②身体の病気
高血圧や心臓病をはじめ、呼吸器疾患、消化器疾患、前立せん肥大、糖尿病、関節リウマチ、
アレルギー疾患、脳出血、脳梗塞など、さまざまな身体の病気によって、眠れなくなることがあります。
病気による自律神経への影響や、症状の不快感(息苦しさ、痛み、痒みなど)が眠りの妨げになって
しまうのです。
この場合は不眠そのものよりも、体の病気の治療が先決です。
原因となっている病気が治れば、不眠も改善されます。
③心の病気
精神疾患には症状として不眠をともなうものがあります。
眠れないと思っていたら、うつ病だったということは少なくありません。
特にうつ病の方だと、早朝に目が覚め(早朝覚醒)、朝方は調子が悪く、夕方になると
少し元気がでてくるという日内変動がみられます。
このような場合は早めに精神科や心療内科を受診することがすすめられます。
④薬や刺激物
さまざまな病気の治療薬が不眠の原因になることもあります。
不眠になりやすい薬には、降圧薬や甲状腺ホルモン製剤、抗がん剤などがあります。
また薬以外にコーヒーなどに含まれるカフェインとたばこに含まれるニコチンには
覚醒作用があります。
⑤生活リズムの乱れ
夜勤、昼夜交代のシフトワークや、海外旅行などの時差などによって生活リズムが
乱れると、睡眠や覚醒にかかわるホルモンのバランスがくずれ、不眠症になりやすくなります。
規則正しい生活をとりもどすと改善されますが、個人差があり、年齢を重ねると回復が難しく
なることがあります。
⑥環境
室内外の音や光が気になって眠れないケースも見受けられます。
暑い、寒い、寝具の感触が不快で眠りにくいという人もいます。
以上、6つの原因が考えられます。
これらの原因はどれか1つということではなく、複数が重なっていることもしばしばあります。
原因を知ることは治療に進む一歩です。
不眠に苦しんでいる方と一緒に考えてみられてもよいかもしれません。
不眠で苦しむ人が少なくなりますように。
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