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なおこ心理相談室BLOG 〜札幌近郊カウンセリングルーム〜

皆様、こんばんは。

 

札幌市近郊恵庭市のカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の臨床心理士の足立直子です。

 

今日の恵庭は晴天でしたが、とても寒い一日でした。
札幌ではインフルエンザが増えてきているようですが、
皆様、体調はいかがでしょうか。

 

さて、今回は以前の記事の再掲載で、ADHDの人が大人になったら…、

もしくは、大人になってからADHDではないかと疑いを持ったり、診断されたら…

 

そのようなことを想定して、皆様と考えてみたいと思います。

 

子どもの頃にADHDと診断されたお子さんでも、

10歳くらいになると多動性が落ち着いてきて、大人になってもなにがしかの症状をもっている方は、70~80%と言われています。

大人になると、多動性は落ち着き、不注意が強く残る場合が多いと言われています。

子どもの頃にADHDと診断を受け、適切な対応を受けてきた人は

大人になってからも社会に適応しやすいと思いますが、

一昔前にはADHDという障がい自体が知られていなかったことによって、

今、大人になってからADHDと診断がつく方が多くいらっしゃいます。

会社や家庭でうまくいかず、自尊心が傷つき、でも「何か自分は他の人と違うのでは…」と考え、

精神科を受診して気が付く…、という訳です。

あまりにも自尊心の傷つきが深いと、うつ病などを併発してしまうこともあるので、注意が必要です。

 

大人のADHDの方が困る場面については、どんな場面があるでしょうか。

下記にしてみますね。

ご自分や、ご家族、部下など、心当たりがありますでしょうか。

○貧乏ゆすりなどの、目的のない動きが多い(多動性)

○会議などの時に、思ったことをすぐに発言してしまい、会議の進行に支障をきたす(衝動性)

○衝動買いをしてしまう(衝動性)

○ケアレスミスが多い(不注意)

○忘れ物、無くし物が多い(不注意)

○約束を忘れてしまう、約束に間に合わない(不注意)

○時間管理が苦手(不注意)

○仕事を順序だてて行うことが苦手・優先順位をつけるのが苦手(不注意)

○片づけ・掃除が苦手(不注意)

※上記のような行動は、必ずしもADHDが原因というものではありません。

ただただ性格傾向であることもありますので、

この症状があるからADHDだ、というものではないので、ご承知おきくださいね。

大人になったADHDの人がもつ特徴として以上のものがあります。

一見すると、性格傾向のようにも捉えられるので、判断が難しいのですが、

ご自身や、周囲の方がお困りのようであれば、本人を責めるのではなく、医療機関を受診するのも一法です。

医療機関では、薬物療法もありますが、やはり一番大切なことは、

環境を変えることや、苦手なことに対する対策を専門家(医師や臨床心理士)と話し合い、生活に取り入れていくことです。

仕事でお困りの場合は、上司にも理解を得られると、よりお仕事がしやすくなるでしょう。

ご家庭では、パートナーに知ってもらうことで、より生活しやすくなるものと思います。

ご自分一人で、「自分はダメな人間だ…」と悩み、うつ病などを併発することは出来るだけ避けたいですね。

環境やご本人の能力次第では、思っていた以上の才能が開花することもあります。

では、次回は例を挙げて、いくつかの対応策をお伝えしたいと思います。

皆様の生活がより充実したものになりますように。

 

 

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