30May
札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市・江別市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。
昨日から急に暖かくなり、晴れ模様の恵庭です。
お昼には夏日にもなり、窓を開けても暑く、クーラーをちょっとかけました。
よく5月病といいますが、実際5月病とはどんな症状なのでしょうか?
今回はそこらへんをブログにしたいと思います。
さて、5月病という名前が世間に流布していますが、私の感触では6月病ではないか?と思うことが良くあります。
それは5月病の症状を6月に訴えるクライエントさんたちが多いためです。
5月病(6月病)とは、医学的な病名ではありませんが、多くの人が経験する症状です。
5月の連休後(もしくは6月に入って)憂鬱になる、なんとなく体調が悪い、会社や学校に行きたくない、などの軽い抑うつ状態を示すことがあり、それを5月病と呼んでいます。
以前は若い新入社員や新社会人に多く観られましたが、
現在は転勤や転職、部署異動など新しい環境に変わる中高年の人にも増加しています。
ではその症状とは具体的にどんなものなのでしょうか?
・疲れやすい
・頭痛がする
・眠れない
・仕事や家事などが以前のようにテキパキこなせない
・やる気が起きない
・気分が落ち込む
・なにも興味がわかない
・不安や焦りがひどくなる
など
以上のような症状がみられます。
身体的なものから精神的なものまで様々ですね。
これらの症状は長引くとうつ病にまで進行することがあるので注意が必要です。
思い当たる症状がある時には、早めに専門家(医師、公認心理師/臨床心理士など)に相談してみましょう。
では、5月病になりやすい人とはどのような人でしょうか。
ストレスが多い現代では、誰もがリスクを抱えていますが、
以下に当てはまる人は、特に注意が必要です。
・この春に就職・異動・転勤・転職した
・職場の雰囲気や人間関係が変わった
・新たな責任やプロジェクトを任された
・生活リズムが乱れていた
・冬から春にかけて繁忙期で長時間残業を行っていた
また以下に当てはまる人は、
5月病からうつ病に発展しやすいので、注意が必要です。
・几帳面で真面目
・責任感があり、全部を一人で抱え込んでしまう
・大人しい
・完璧主義
以上に当てはまる場合でも、
ストレスを上手く発散している方やストレスに強い人は
5月病やうつ病になりにくいと考えられています。
では5月病を予防するにはどうしたらよいでしょうか?
基本的にはストレスや疲労をため込まないことが大切です。
疲労回復を心がけ、自分にあったストレスの解消法をみつけましょう。
・趣味に打ち込む
・運動をする:軽い運動はうつ病の予防・改善に効果が認められています。
・身体のリズムを整える:休日もある程度決まった時間に起床しましょう。
・悩みをため込まず、打ち明ける:友人や家族、専門家に悩みを打ち明けてみましょう。
食事面でのポイントもあります。
セロトニンを生成する栄養素を含む食品であるバナナ、乳製品、大豆製品、
さつまいも、いわし、白米(雑穀入り)などの摂取をお勧めします。
またカフェインや甘い物は睡眠や内臓に悪影響を与えるため、控えましょう。
この冬~春は新型コロナウィルスの影響で、皆様様々なストレスを抱えておられるでしょう。
そのため、5月病(6月病)には充分お気を付けてください。
皆様が生き生きと仕事や学校で活躍できますように。
→ご予約
なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子
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