15Nov
札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市・江別市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。
恵庭は昨日から急激に冷えてきて、今は雪がちらついています。
学校でもインフルエンザが流行っているようです。
皆様、どうぞお身体ご自愛ください。
今日はある女性が自信をつけていくプロセスを皆様と共有したいと思います。
(事例は個人が特定されないよう加工してあります。事例掲載はご本人の許可を得ております)
その女性は自分に自信がもてない、何かと萎縮してしまう、という主訴で当相談室に来談されました。
丁寧な言葉遣いで、声は小さく、とても気づかいがある印象をもちました。
話を聞くと、家でも職場でも相手に気を使っている、とのことでした。
彼女は不登校を経験しており、自己肯定感がとても低く、「自分はダメだ、仕事も出来ない」と思い込んでいました。
しかしよく話を聞いてみると、彼女は職場の中の主要な部分を任されており、職場では期待されているのではないだろうか、と推測されました。
カウンセラーがそのことをお伝えすると、「思ってもみなかった」とのことでしたが、嬉しそうな笑顔が印象的でした。
彼女は「本当は今すぐにでも引きこもりたいけど、それをやってしまうと、ずっと引きこもってしまいそうだから、頑張って仕事に行っている」と言っていました。
この様に言いながらも、彼女はこつこつと仕事をしていきましたが、ある時「社員にならないか」と声をかけられました。
彼女は驚き、喜びながらも戸惑いも大きい様子でした。
カウンセラーは彼女の今までの努力が実ったのではないか、と助言し、彼女は社員になるお話を受けることに決めました。
その後も自信の欠如はみられたものの、少しずつ自信を積み上げることが出来るようになってきました。
そして人に頼ることもできるようになってきました。
彼女にとって人に頼るとは、申し訳ない、その人に「重たい」と思われているんじゃないか…など複雑な感情になる行動でしたが、人に頼り、上手くいくという循環を経験することで、人に対する信頼感を獲得していきました。
そしてカウンセリングは終結を迎えました。
今も彼女が生き生きと仕事をしていることを祈っています。
→ご予約
なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子
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