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なおこ心理相談室BLOG 〜札幌近郊カウンセリングルーム〜

ADHDについて~概要~

皆様、こんばんは。

札幌市近郊恵庭市のカウンセリングルーム「なおこ心理相談室 」の臨床心理士、足立直子です。

恵庭でも数日前に初雪が降り、寒い毎日が続いております。
皆様、体調はいかがでしょうか。

さて、今回は、ADHD(注意欠如・多動性障がい)について、皆様と考えていきたいと思います。
この記事は以前の記事の再掲載です。

ADHDは、「不注意」「多動性」「衝動性」という3つの症状の組み合わせによって、症状が形成される障がいです。

「不注意」「多動性」「衝動性」がどのように組み合わさるかは、個々人によって変わってきます。

一口にADHDと言っても、人それぞれ抱えている困難は違うのです。

(1)不注意が目立つ群の特徴

・忘れ物が多く、物をなくしやすい

・気が散りやすく、集中力が続かない

・興味があるものには集中しすぎてしまい、切り替えがむずかしい

・ボーっとしていて、話を聞いていないようにみえる

・行動が他の子よりワンテンポ遅れる

・字が乱れる

・不器用

・片づけられない

・あまり目立たない(ADHDであると、気付かれにくい)

(2)多動性・衝動性が目立つ群の特徴

・落ち着きがなく、授業中立ち歩く

・身体を動かすことがやめられない

・衝動性が抑えられず、ささいなことで手を出してしまったり、大声を出したりする

・乱暴な子、反抗的という目で見られやすい

(3)混合群の特徴

・不注意と、多動性・衝動性の両方の特徴をもつ

・忘れ物が多く、物をなくしやすい

・落ち着きがなく、じっとしていられない

・衝動がおさえられず、順番が守れなかったり、ルールが守れなかったりする

・不注意、多動性、衝動性のあらわれ方の度合いは人によって違う

 

このような症状をもつADHDは、その存在が知られるまでは、「親のしつけが悪い」と誤解されてきましたが、

今では、その原因は「脳機能の障がい」であることが分かってきました。

脳の前頭葉、大脳基底核、小脳が小さいという報告があったり、前頭葉の働きが活発でない、という報告もあります。

また最近では、

脳の神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンに異常があるのでは…、

と指摘されたりもしています。

発達障害については最近ではメディアなどで多く取り上げられ、正確な理解に近づいているように思います。

ADHDをもつ人たちが個々の才能を開花させることができますように。

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