25Nov
皆様、こんばんは。
札幌市近郊恵庭市のカウンセリングルーム「なおこ心理相談室 」の臨床心理士、足立直子です。
恵庭でも数日前に初雪が降り、寒い毎日が続いております。
皆様、体調はいかがでしょうか。
さて、今回は、ADHD(注意欠如・多動性障がい)について、皆様と考えていきたいと思います。
この記事は以前の記事の再掲載です。
ADHDは、「不注意」「多動性」「衝動性」という3つの症状の組み合わせによって、症状が形成される障がいです。
「不注意」「多動性」「衝動性」がどのように組み合わさるかは、個々人によって変わってきます。
一口にADHDと言っても、人それぞれ抱えている困難は違うのです。
(1)不注意が目立つ群の特徴
・忘れ物が多く、物をなくしやすい
・気が散りやすく、集中力が続かない
・興味があるものには集中しすぎてしまい、切り替えがむずかしい
・ボーっとしていて、話を聞いていないようにみえる
・行動が他の子よりワンテンポ遅れる
・字が乱れる
・不器用
・片づけられない
・あまり目立たない(ADHDであると、気付かれにくい)
(2)多動性・衝動性が目立つ群の特徴
・落ち着きがなく、授業中立ち歩く
・身体を動かすことがやめられない
・衝動性が抑えられず、ささいなことで手を出してしまったり、大声を出したりする
・乱暴な子、反抗的という目で見られやすい
(3)混合群の特徴
・不注意と、多動性・衝動性の両方の特徴をもつ
・忘れ物が多く、物をなくしやすい
・落ち着きがなく、じっとしていられない
・衝動がおさえられず、順番が守れなかったり、ルールが守れなかったりする
・不注意、多動性、衝動性のあらわれ方の度合いは人によって違う
このような症状をもつADHDは、その存在が知られるまでは、「親のしつけが悪い」と誤解されてきましたが、
今では、その原因は「脳機能の障がい」であることが分かってきました。
脳の前頭葉、大脳基底核、小脳が小さいという報告があったり、前頭葉の働きが活発でない、という報告もあります。
また最近では、
脳の神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンに異常があるのでは…、
と指摘されたりもしています。
発達障害については最近ではメディアなどで多く取り上げられ、正確な理解に近づいているように思います。
ADHDをもつ人たちが個々の才能を開花させることができますように。
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