12Feb
皆様、こんにちは。
札幌市近郊恵庭市の臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。
ここ数日最強寒波なるものがやってきて、こちら恵庭もすごく冷えました。
今やっと寒さがゆるんでいます(とはいっても寒いですが)。
今、末井昭(著)「自殺会議」という本を読んでいます。
この本は‘自殺’というものに触れた人たちが末井昭さんと対談をする本です。
‘自殺’したい人、家族が‘自殺’した人、死が身近にある人、‘自殺’したい人を止める人…
いろんな立場の人が対談者になっています。
その中で筋ジストロフィーを抱えながら生きておられる岩崎航さんとの対談を読み、
ふと大学生時代の経験を思い出しました。
私は大学は大阪教育大学障害児教育教員養成課程を卒業しています。
そのため、4週間、特別支援学校に教育実習に行ったことがあります。
私がお世話になったのは肢体不自由の特別支援学校です。
そこでは小学校2年生を担当させてもらいました。
肢体不自由の特別支援学校は当時大阪府では、重度重複のお子さんたちが勉強していました。
どのお子さんも身体障害に加え、重度の知的障害をもっており、
言葉が出るお子さんはおられませんでした。
私は担当させてもらった重度の知的障害のお子さん(男の子)と、
重度の知的障害と視覚障害をもったお子さん(女の子)と4週間を過ごさせてもらいました。
最初はお互いに探り合いながらの関係でしたが、
すぐに懐いてくれ、抱っこをせがまれたり、遊びをせがまれたり、
とても楽しく貴重な時間を過ごさせてもらいました。
その時に違う学年担当の先生でしたが、ふいに私に「この子たちが教育を受ける意味は何だと思う?」
と問われました。
とっさのことで、私は答えることができませんでした。
でも「この子たちが教育を受けることができない国は最低の国だ」と思いました。
今でも格好良いことは言えませんが…。
皆様はこの問いにどのように応えられますでしょうか。
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