20Feb
皆様、こんにちは。
札幌市近郊恵庭市の臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。
ここ数日でずいぶん暖かくなりましたね。
最強寒波の時が嘘のようです。
一歩ずつ春に近づいていっているのですね。
今日は心身医療について、皆様と考えてみたいと思います。
心身医療とは、いわゆる心身症(心理・社会的要因によって身体恒常性が崩れ、器質的ないしは機能的な身体障碍をきたしたもの)の治療です。
私自身難病をもっているので、心が身体に与える影響、身体が心に与える影響に興味をもっています。
しかし、〇〇という気持ちをもったから△△病になった、という単純な結び付けには疑問をもっています。
もっと細やかな視点が必要だと思います。
古井景は2012年に脳と心の関係を、ハードウェアとしての脳神経と、ソフトウェアとしての心と捉えて論考しています。
ハードウェアとしての脳神経の視点で考えていくのが身体医学であり、ソフトウェアとしての心に目を向けていくのが臨床心理学である、としています。
この視点は私も賛成です。
ハードウェア、ソフトウェアが同時に起動しての人間全体であり、ハードウェア、ソフトウェアがお互いに影響を及ぼすというわけです。
これはどちらも欠けることができないものと思います。
例えば喘息の場合を考えてみましょう。
患者さんは喘息という身体の病気をもっています。
これは何等かのきっかけで気管支平滑筋、気道粘膜の浮腫、気道分泌亢進などにより、気道の狭窄・閉塞が起こる病気です。
この説明は身体の病気を表しています。
しかし「何等かのきっかけ」というところが、心と関係しているものと思われます。
これはアレルゲンや、寒気、運動、ストレスなどの種々の刺激が引き金となります。
このストレスはまさに心が担当する分野です。
対人関係のストレス、仕事のストレス、学校のストレス…人間はストレスを感じていないことはないくらい、ストレスと密接にかかわっているでしょう。
これらのストレスを整理し、見つめて、考え・感情を深めていく作業が、全体としての人間の成長につながるのではないか、と思っています。
身体と心の不思議について考えてみました。
皆様はどのようにお考えでしょうか。
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