20Apr
皆様、こんにちは。
札幌市近郊恵庭市の臨床心理士・公認心理師によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。
こちら恵庭は昨日までは初夏の陽気だったのに、
今日は風が冷たく寒いです。
この気温差は身体にこたえますね。
着ていく服にも困りますね。
4月も下旬に入ってきました。
GWまで後一息ですね。
新しい環境が少しずつ分かってきたころでしょうか。
緊張が少しほぐれ、疲れを感じやすい時期かもしれませんね。
今日はハンムラビ法典の「目には目を歯には歯を」という言葉について、
皆様と考えていきたいと思います。
私はハンムラビ法典の「目には目を歯には歯を」という言葉は、
「やられた分だけやり返す」ことだと思っていました。
しかし大学の倫理の講義で、そうではなくて、
「やられたこと以上のことをしてはならない」という行動を戒める言葉だということを学びました。
これは目から鱗が落ちる思いでした。
ひどいことをされたら、どうしても恨みの気持ちが出てくることでしょう。
これは人間なら誰しも経験があると思います。
しかしこの恨みの気持ちをもう一度見直してみて、
自分がされた以上のことはしない、という行動の制御が必要だ、ということです。
しかし人間はどうしても恨みの気持ちが肥大化するものです。
そんな時には、実際に行動には移さないで、自己表現できるとよいのではないか、と思います。
それはそんなに難しいことではなくて、
子どもであれば、ゲームでラスボスをいじめっこに見立てて、「死ね~!」と攻撃することでもよいのです。
もっと洗練されたものだと、絵を描いたり、歌を作ったりと芸術活動で表すこともできるでしょう。
そんな時にそっと傍にいて、味方になってくれる人がいるとよいですね。
これは子どもだけではなく、大人にも必要でしょう。
カウンセラーはこういうことのためにも居るのではないでしょうか。
私は学生時代、児童養護施設でのプレイセラピーのトレーニングを受けてきました。
そこでは被虐待の子どもがプレイセラピーという場で、遊ぶことで心の表現をしていました。
子どもたちの想像力は素晴らしいものです。
ユングのいう集合的無意識につながる表現をする子どももいました。
人生ゲームで、自分の人生を表現する子もいました。
男の子だったら、思いっきりボールを投げて、攻撃性を発散している子もいました。
そんな風に自らの内にたまった澱を表現していけたら、
「目には目を歯には歯を」を守れるのではないか、と思います。
皆様の自己表現の方法はいかがでしょうか。
今一度考えてみられることをお勧めします。
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