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なおこ心理相談室BLOG 〜札幌近郊カウンセリングルーム〜

ネット依存・ゲーム依存について①

写真は相談室正面玄関です。今が花盛りです。

札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。

今日はネット依存・スマホ依存について皆様と考えていきたいと思います。
ネット依存・スマホ依存は、スマホを皆が手にするようになって、問題が深刻化しています。
では、その症状はどのようなものでしょうか。

スマートフォン依存スケール(短縮版)を見ながら、その症状について考えていきましょう。

①スマホ使用のため、予定していた仕事や勉強ができない
②スマホ使用のため、(クラスで)課題に取り組んだり、仕事や勉強をしている時に、集中できない
③スマホを使っていると、手首や首の後ろに痛みを感じる
④スマホがないと我慢できなくなると思う
⑤スマホを手にしていないと、イライラしたり、怒りっぽくなる
⑥スマホを使っていない時でも、スマホのことを考えている
⑦スマホが毎日の生活に酷く悪影響を及ぼしていても、スマホを使い続けると思う
⑧ツイッターやフェイスブックで他の人とのやりとりを見逃さないために、スマホを絶えずチェックする
⑨(使う前に)意図していたよりもスマホを長時間使ってしまう
⑩周りの人が、自分に対してスマホを使いすぎているという

このスケールは全く違うを1、全くその通りを6として数字を足していき、31点以上が「スマホへの依存の疑いがある」としています。

皆様は、どの程度当てはまったでしょうか。
スマホ依存は「病気」です。
スマホは毎日の生活に密接に結びついているものだけに、それが病気だと認識しにくいとは思いますが、対応のためにはこの認識が必要です。

では具体的にスマホ依存になると、どのような困りごとが起こってくるでしょうか。

①ゲームと動画で昼夜逆転してしまい、不登校になってしまう
②SNSにのめり込んで、個人情報や写真が流出してしまう
③ストレスからうつ病・ネット依存を併発してしまう
④食事中も入浴中もスマホが手放せなくなる
⑤ガチャ課金が気付けば数百万円になってしまう
など
具体的にはこのような困りごとが多くみられます。

ではどこまでが健康な範囲で、どこからが病気なのでしょうか?
注意されてやめられるなら「健康」、やめたくてもやめられないのが「依存」です。
アルコール依存症やギャンブル依存症と同じ、もしくはそれ以上にはまりやすく、抜けにくいのがこのネット依存・スマホ依存なのです。

では何故人はこんなにもネットやスマホに熱中してしまうのでしょうか。
その点について少し考えてみましょう。

①充足感が得られにくい社会になってきた
②ネット・スマホが手軽なストレス解消法になっている
③ゲームやSNSをいつでも楽しめる環境になっている
④利用頻度や利用額がエスカレートしやすい
⑤通知やボーナスが毎日あり、やめられない

社会的な要因・ネットスマホの特徴として以上のようなことが熱中してしまう原因として考えられます。
日本人のスマホゲームユーザーは約3300万人にものぼると言われています。
ゲームというと子供のものだと思われがちですが、調査ではユーザーの平均年齢は30代となっています。
そのため子供に限らず大人もネット・ゲーム依存に陥りやすいと考えられます。
ネット・ゲーム依存だと考えられたら、迷わず医療機関にかかることが重要です。
様子見は禁物です、様子見をしているうちに重症化してしまうことがあるからです。
本人はなかなかネット・ゲーム依存の状態を病気と考えにくく、家族が気が付くことがほとんどです。
その場合には医療機関に問い合わせて、家族だけでも受診することが大切です。
ネット・ゲーム依存には基本的には薬物療法は行いません。
家族と本人が治したいと願って、長期間にわたり努力を続けることが重要となります。

では次の回では、病院に受診したら、どのような治療が受けられるのかを概観したいと思います。

全ての人がネット・ゲームを楽しく健康的に利用できるように願っております。

→ご予約

なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子

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