「トゥーティッキ 心の散歩道」 ~自分と出会う心理学あれこれ~

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トゥーティッキ 心の散歩道

ギャンブル依存症①

皆様、こんにちは。

 

札幌市近郊恵庭市のカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の臨床心理士の足立直子です。

 

もう12月になりましたね。
1年も過ぎようとしております。
皆様におかれましては、この1年はどのような年でしたでしょうか?
楽しくお過ごしの方も、試練の1年だった方もおられるでしょう。
皆さんが、穏やかな年末年始をお過ごしになられることを願っております。

 

さて、先日ギャンブル依存症の研修会に行ってまいりました。
日本で`ギャンブル依存症’という言葉を作った第一人者の田辺等先生のお話を聴けるチャンスでもあり、
ギャンブル依存当事者の皆様や家族の皆様がたくさん集まっておられました。
カジノ法案が成立し、北海道では苫小牧にもカジノがくるかもしれない、と言われています。
カジノ法案の内容は「許可を受けた民間事業者が認められた地域で特定観光複合施設を経営できるようにする」というものです。
`特定複合施設’とは、カジノ施設、会議場施設、レクリエーション施設、展示施設、宿泊施設などの観光の振興に役立つ施設が一体となったもので、「統合型リゾート(IR)」とも呼ばれます。
この様なIRが出来ることで、経済効果が見込まれていますが、反面ギャンブル依存症が増えるのではないかという心配の声もあがっています。
そこで今回は皆様と研修会の内容を共有し、ギャンブル依存症について考えていきたいと思います。

 

ギャンブル依存症は一言でいうと

ギャンブルによる返すあてのない借金と、それにかかわる様々な不幸の問題

と言い表せられる、とおっしゃっていました。

ギャンブル依存症に限らず、他の依存症でもいえることですが、

 

ギャンブルで借金がかさみ、その借金をギャンブルで稼いで返そうとして、深みにはまり、ついにその地獄から自力では這い上がれなくなります。
家族にはギャンブルをしていない、と嘘をつき、借金の額も本当のところが言えず、家族関係も破たんをきたし、
家族を貧困に至らしめてしまう。子育ても出来なく、子どもへの影響も計り知れません。

 

この様に書くと、ギャンブル依存症はパーソナリティの問題、性格の問題であろうと思われるかもしれません。

 

しかし、ギャンブル依存症は病気なのです。

 

アメリカ精神医学会による診断基準DSM-Ⅴでは`ギャンブル障害’として記載されています。

 

ここで田辺等先生のグループが作ったギャンブル依存症のチェックリストをご紹介します。

 

1.ギャンブルのことを考えて、仕事が手につかなくなることがある
2.自由なお金があると、まず第一にギャンブルのことが頭に浮かぶ
3.ギャンブルに行けないことでイライラしたり、怒りっぽくなることがある
4.一文無しになるまでギャンブルをし続けることがある
5.ギャンブルを減らそう、やめようと努力してみたが、結局ダメだった
6.家族に嘘を言って、ギャンブルをやることがしばしばある
7.ギャンブル場に、知り合いや友人はいない方がよい
8.20万円以上の借金を5回以上したことがある、あるいは総額50万円以上の借金をしたことがあるのにギャンブルを続けている
9.支払予定の金を流用したり、財産を勝手に換金してギャンブルに当て込んだことがある
10.家族に泣かれたり、硬く約束させられたりしたことが2度以上ある

 

この様なチェックリストから、ギャンブル依存症の実態が浮かび上がってきます。

 

では、次回は脳機能とギャンブル依存症についてみてみましょう。

 

 

 

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