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なおこ心理相談室BLOG 〜札幌近郊カウンセリングルーム〜

「性悪猫」やまだ紫(作)に思う

皆様、こんにちは。

 

札幌市近郊恵庭市のカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の臨床心理士の足立直子です。

 

明日で年度納めですね!
この1年間はどんな1年間でしたでしょうか。
4月からはまた新たな気持ちで、人によっては新たな環境でスタートを切るのですね。
こちら恵庭はずいぶん暖かくなりましたが、今日は思い出したように雪が降りました。
まだまだ風が冷たいです。
春は着るものを迷いますね。

 

 

さて、先日育児書を読んでいました。
育児書では、親御さんに向けて「○○した方が良いですよ」「○○はしないでおきましょう」と細かなアドバイスが載っていました。
私は子どもがいないのですが、自然と「世の親御さんたちは大変だな」と思いました。
色んな情報があふれる現代は便利にはなりましたが、情報量の多さに迷いも増している時代だと思います。
お父さんもお母さんも、1日365日休む暇なく家事に育児に奮闘されていることと思われます。
子どもが小さいときには、親御さんは自分の時間なんて持つ余裕はないことでしょう。
やることは毎日山積しており、それを全て出来るのが‘親御さん’であると思われている節があります。
‘親御さん’も迷ったり悩んだりすることがあるのが当たり前ですが、迷ったり悩んだりしないパーフェクトな‘親御さん’が求められる傾向にあります。
育児書では、そんな親御さんたちに更に細かなアドバイスが…。

 

 

そんな時、ふとやまだ紫(作)「性悪猫」の一節を思い出しました。

 

母猫が飼い主に甘える場面で、母猫が思うのです。
「仔猫みたいに、砂袋みたいに 抱いていてよ」

 

親御さんは誰にいつ甘えるのでしょうか。
親御さんたちを抱える環境が整備されることを願います。

 

全ての親御さんが無理なく笑顔でいられますように。

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