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なおこ心理相談室BLOG 〜札幌近郊カウンセリングルーム〜

適応障害と診断を受けた事例@こころを癒す過程

札幌市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・北広島市・江別市の公認心理師/臨床心理士によるカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の足立直子です。

今日の朝は雨降りでしたが、今、日が差してきました。
コロナウィルス関連では、北海道はもう100名を超える感染者が出てしまいましたね。
当相談室でも、安心してカウンセリングを受けられるように、マスク着用などコロナウィルス対策を行っていきたいと思っています。

今日は適応障害と診断が付き、AC(アダルトチルドレン)とご自身を名付けられた事例を紹介したいと思います。
(事例は個人を特定されないように加工してあります。事例掲載はご本人の許可を得ています)

その女性は、職場の人間関係に疲れ果て、当相談室に来談しました。
ご自身が自己主張できない、自由に振舞えないタイプであることを自覚しておられ、ご自身をAC(アダルトチルドレン)と定義されていました。
このAC的な傾向が、職場の上司との関係を難しくし、関係をこじらせている様子でした。
反面、実務的な部分では問題なく過ごせておりました。

女性は、初回面接から抑うつ状態が疑われ、カウンセラーは医療機関への受診を提案させていただきました。
しかし初めて会う主治医に症状を伝えることに不安を抱えておられたため、紹介状を作成させていただきました(無料です)。
そして紹介状をもって心療内科を受診したところ、‘適応障害’と診断がおりました。

抑うつ状態が顕著だったため、カウンセラーは仕事を休職することもご提案いたしました。
しかしご本人は仕事の代わりがいないため、仕事を継続したいと希望しておられ、仕事を休むことはありませんでした。
その代わりに4月からの勤務は、関係がこじれている上司のいない部署に移してもらうことにしました。
4月までの辛抱と思うことで、何とか仕事をこなせているような印象を受けました。

彼女がACのような状態になったのは、彼女の成育歴が大きくかかわっていました。
父親にアルコールの問題があり、お酒を飲んだ時には、暴れる、暴言を吐くという行動がみられました。
彼女と妹は父親がお酒を飲んでいる時には、息をひそめて静かにしていた、ということでした。
このような成育歴のために、自己主張することが出来ず、自由に振舞えなくなっているようでした。

カウンセラーは子どもの頃の彼女の辛かった気持ちに共感し、それを癒していきました。
次第に彼女は自己主張できない、自由に振舞えない自分を受け入れることが出来、気持ちがずいぶん楽になったようでした。
そして上司と別れることが出来る4月がやってきて、彼女は無事に異動することが出来ました。

この様に子どもの頃の体験が、今の症状に深く関与する事例は数多くみられます。
この様な事例では、表面的な症状の除去だけでなく、過去の体験を癒していくことが重要になってきます。
当相談室のカウンセリングでは、その点もカバーしていくために、深くお話をお聞きするようにしています。

彼女がのびのびと力を発揮して働いていることを願って。

ご予約

なおこ心理相談室
公認心理師/臨床心理士 足立直子

 

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